🎬『To Leslie トゥ・レスリー』マイケル・モリス監督/アメリカ/119分
テキサス州西部に暮らすシングルマザーのレスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選して賞金を手にするが、数年後にはそのお金を酒で使い果たしてしまう。
両親とは不仲なレスリーは、住んでいたモーテルを追い出され、逃げるように一人息子のジェームズ(オーウェン・ティーグ)ところに逃げ込む。息子は酒は絶対に飲まないことを条件にやむなく迎えてくれたが、同室の友人のお金を盗んでお酒を飲んだり、アパート内の男たちと遊んだり、とうとうそこも追い出されてしまった。
やむなく、かつての友人ナンシーとダッチ(アリソン・ジャネイ&スティーブン・ルート)のもとへ向かうが、酒に溺れる様子に呆れられて……。
主演のアンドレア・ライズボローは第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされている。酒飲みで、不潔そうな衣服を着て、身を持ち崩した中年女性を見事に演じ切っていた。昔からの友人のアリソン・ジャネイも良かった。
そんな彼女を見て、先はどうなるのかハラハラするが、1人の心根の優しい男で救われて人生が好転する……そんなに上手く行くのか?という思いが観終わって数時間経った今でも、頭から離れない。
素直に最後を「よかった! 」と思える人にとっては最高の作品だろう。
★息子が「マリファナはいいけど、酒は絶対に飲まないで」と母親に言っていたが聞き間違いだったかな。