2023年06月07日

ひとりぼっちで『渇水』イオンシネマ名古屋茶屋にて

イオンシネマ名古屋茶屋に『渇水』と『はざまに生きる、春』を観にきた。ここはシニア1100円で6回目で一本無料。家から三交バスで一本だから楽。でも1人っきり。

FB143573-A970-4FA2-8A41-765E81C644F1.jpeg

🎬『渇水』高橋正弥監督/100分

市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、水道料金を長期滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収したり、それでも入金がなければ水道を停止する「停水執行」する部門で仕事をしている。

日照りが続く真夏。市内には給水制限が発令される中、新米の同僚木田(磯村勇斗)と一緒に、長期滞納している家庭を訪問して、嫌味を言われたり、無視されたりする日々を送る。

そんなある日、業務中で育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は……。

D733150F-B11F-4C98-9E6B-CC31E770806C.jpeg

原作は作家・河林満の「渇水」。心の渇きにもがく水道局職員の男が、幼い姉妹との交流を通して、生きる希望を取り戻していくドラマ。監督は岩井俊二監督作や宮藤官九郎監督作で助監督をつとめた新人。

生田斗真ってこんな方だった? 普通の公務員でどちらかと言うと「もっさり」していて「乾いている」「もがいている」様子を見事に体現していた。この作品で人気俳優さんを見直した。

同僚の木田を演じた方も良かった。水道料未納で子らを育児放棄した母親の門脇麦、その子どもたちも切実に演じていた。

日本の今、を「渇水」を通して描いている力作をひとりぼっちで観るなんてもったいないと思った。

★水道を停める前に水を汲み置くのを手伝う局員。金魚鉢の水を変える時、小さい女の子が「このお水はカルキを抜いた水だよ」と言わせていた。でもお母さんがずっと帰って来なくなって電気ガスが止められたが、お姉さんの方は最後までスマホを見ていた。お水は公園で組んでいたが、電源はどこで補っていたのだろう。



posted by ミッキー at 12:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする