2023年05月22日

Netflix『オンブレ・デ・アクシオン 伝説のアナーキスト』

昨日大須をぶらぶらしていたら映画好きの方に出会った。「大須シネマに行くの?」と聞いたら「ええ、大須にあるの?」と言うのでいろいろ教えてあげたが、今池のシネマテーク閉館のニュースは知っていて「コロナからずっと行っていない」と言っていた。

けっこう映画好きで山形も参加してたはずの方だったので、ちょっとがっかり。 

Netflix『オンブレ・デ・アクシオン 伝説のアナーキスト』ハビエル・ルイス・カルデラ監督 /スペイン/111分/2022年

スペインで生まれたルシオ・ウルトゥビア(フアン・ホセ・バレスタ)は、少年時代に病身の父親のために薬を買うお金がなく、銀行にお金を貸してもらおうと掛け合うが無下に断られてしまった。その後、父親は亡くなり銀行への恨みだけが残った。

姉はフランスにメイドの職を得て行くことになって自分も連れて行ってくれと懇願するが、兵役がすんでから来なさいと行ってしまう。

それから10年、彼は軍の倉庫の品を盗み出すなど悪事の末、軍を脱走してフランスに渡った。姉は結婚していて夫は造幣局に勤める真面目な男で「うちは技術者だけしか勤められないが、他でよかったら仕事を世話をする」とレンガ工場で働くことになった。

そこでアナーキストたちと知り合って、その後、銀行ギャング、偽札作り、トラベラーズチェックの偽造など権力に抵抗するかのように生きていく。

B9609FFF-8772-465F-B284-76989E0E316F.jpeg

実在の人物で2020年に90歳手前まで存命。アナーキストといえば日本では大杉栄(1885-1923)だ。

ルシオは少年の頃に薬代を貸してくれなかったら包丁で銀行支配人を刺そうと思ったぐらい向こうっ気が強く、軍隊では物資横流し、偽札、旅券偽造など見方によっては「詐欺師」だ。

それがそう言われず「貧乏人の立場にたってくれた人」と位置づけられた理由を、この映画で教えてくれた。

大金を盗んでも三等分して、一つはアナーキスト運動のため、一つはアナーキスト運動で捕まった家族の生活費、一つは実行した者たちに等分に分ける という規律をずっと守り、仲間の信頼を得た。

★精巧な偽札を尊敬するチェ・ゲバラに使ってもらおうと密かに面会を求めて(トイレで1分ぐらい)会うが「これぐらいの金ではアメリカはびくともしない」と言って一枚だけポケットに入れて出て行った。
★90歳近いご本人の写真を見たが眼力のある老人だった。
posted by ミッキー at 08:32| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月21日

今日は大須シネマに

今朝は5時半に起きて、40分近くメダカの世話。雑種メダカは元気で卵を産みつけて針子(生まれたばかりのメダカ)が数匹。楊貴妃もそれに続いている。大人と針子では別の水槽、別の餌。しかし宇宙黒メダカは卵は5個ほどあったが孵化はしていない。一番神経質なメダカ。宇宙メダカが増えたらくださいという人もいるので心配。

57905EB6-BA33-44B1-9943-20F90268E5A1.jpeg

🎬『元祖大四畳半大物語』曽根中生、松本零士監督/97分/1980年

九州・鹿児島から上京した青年・足立(山口洋司)が下宿した本郷の四畳半は、日当たりが悪いが文句は言えず、大家のおばあちゃん(原泉❗️)や同じ下宿人のヤクザ(前川清)と愛人(篠ひろ子)などが暮らしていた。

就職するはずの会社は倒産していて途方に暮れるいると周りの人が中華屋に紹介してくれたり、おかずを分けてくれたりと、どうにか食い繋いでいける日々だった。


お客は11人。多いのか少ないのかわからない。

九州から上京して、下宿した本郷の四畳半の部屋を舞台に、そこで出会う人々との交流を描く人情ドラマ。アニメブームの立て役者、松本零士が本郷で下宿生活をしていた苦節時代をモチーフにした同名の漫画の映画化。

前川清はヤクザとして生きるにはちょっと頼りない男だが身入りが少ないために、愛人のヒモのような状態。そんな役柄をもどかしそうに上手く演じていた。篠ひろ子さんは声もお顔も美しい。原泉さんを久しぶりに観られたので、それだけでも大満足。

★東京の下町のごちゃごちゃした雰囲気が懐かしく感じた。
posted by ミッキー at 07:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月20日

DVD『借りぐらしのアリエッティ』

サランラップでぐるぐる巻きの宮島のポストさん、暑いだろうな(^_^;)

FF6BF6C8-26AB-4817-A419-5BF7DC98285E.jpeg

DVD『借りぐらしのアリエッティ』米林宏昌監督/94分/2010年


古い家の床下に暮らす小人の一家の物語。そこに暮らすのは14歳の少女と両親。
暮らしに必要なものは、すべて床上の人間から借りて来る「借りぐらし」


魔法が使えるわけでもなく、妖精でもない。だから、表に出ると猫に追い掛けられ、床下では鼠、ゴキブリに悩まされながらも、工夫と忍耐で用心深く生活をしている。
勇気ある父親ポッドは「借り」に出かけ、母親ホミリーは、知恵をしぼり家庭を守っている。


屋敷の住民は二人の老婦人。その二人に気付かれないように、少しずつ角砂糖、テッシュペーパー、クッキー、はたまた電気やガスまで、自分たちに必要な分だけ借りて暮らしていた。


そんなある夏の日、その屋敷に病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。
アリエッティは翔に姿を見られたから大変。人間に見られたからには、ここから引越しをしないといけないからだった。


FFB5AC17-7402-4519-8280-5630DE54C741.jpeg

もうずいぶん前に見た作品。夏物の洋服を出していて押し入れから出てきたDVD。



空想好きな私にぴったりの作品。
「おいしいクッキーのカケラでも、3人ならお腹がいっぱいになるし、りんごの皮が捨ててあれば食べられるし‥‥、でも、ゴキブリに飛びつかれたり、鼠に追いかけられたりするのはいやだぁ」

アリエッティの家族の生活が、細かいところまで丁寧に、現実的に描かれていて目が離せなかった。いろんな工夫が随所にあり、「借り」に出かけるシーンには、思わずため息が出たほど。

アニメの楽しさももちろんだが、家族でご覧になるのをお薦めする。随所に「あ〜、家庭ってこうあるべきなんだなぁ」と思わせてくれるシーンがたくさんあった。

 
posted by ミッキー at 08:17| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする