経済的に恵まれた家庭(父は銀行員、母は歯科医)に育った22歳の女性オルガ・ヘプナロヴァー。1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ人々の群に小型トラックで突っ込む。8人死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。
犯行前に「この行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐で、社会に罰を与えた」と犯行声明文を新聞社に送っていた。
両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と言い、大量殺人という形で復讐を果たしたオルガは、逮捕後もまったく反省の色を見せなかった。

家庭や両親は見た限りでは特別冷たい感じでもなく、変わった性格の彼女に手を焼いている様子だった。明るい表情の時はナタリー・ポートマンに似ていて美人さんなのに、性的にも複雑な嗜好があって勤め先でも揉め事があった状態。
それでも金銭的には母親頼りの部分があって「甘えと自我」の両方を見ることができた。この事件は https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オルガ・ヘプナロヴァ にも出ていた。
★チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑になった実在の人物を描いた作品。主演は『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』のミハリナ・オルシャンスカ。ミンスク国際映画祭で主演女優賞を受賞。
★監督はこれが長編デビューとなる、トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督。