
🎬『ガール・ピクチャー』アッリ・ハーパサロ監督/フィンランド/100分/センチュリーシネマにて
冷静なミンミ(アーム・ミロノフ)と、素直なロンコ(エレオノーラ・カウハネン)は、同じ学校に通う親友同士。放課になると二人はスムージースタンドのアルバイトをしていて、恋や性、そして将来のことなどを話し合っていた。
男性と過ごしていても何も感じないというロンコは、理想の相手を求めてパーティーに参加する。付いていったミンミは、トリプルアクセルができなくて落ち込んでいるフィギュアスケーターのエマ(リンネア・レイノ)と出会う。

瑞々しい少女たちの3週間のお話。それぞれに悩みを抱えているが、それを解決するのは自分自身であることもわかっているが、ちょっと相談してみる親しい女友だちという存在が羨ましい。ミッキーにも17、18歳はあったはずだが何も「悩み」はなかった。悩む暇もなくてただ毎日毎日音楽漬けの青春だった。残念な青春だ。
三人三様の性格の違い、悩みの違い、家庭環境の違いなどが程よく描かれていた。
★それにしてもあのフィギュアスケートの見事なこと。調べてみたら3カ月の練習期間らしい。もっとやればオリンピック選手になれそうな実力だった。身のこなしも美しい。
★2022年・第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門で観客賞を受賞。第95回アカデミー賞の国際長編映画賞部門のフィンランド代表作品。