🎬『Pearl』タイ・ウェスト監督/アメリカ/103分/Dendy Cinemaにて
1918年。アメリカ・テキサス州のとある田舎町。パール(ミア・ゴス)は戦地に行った夫を待ちながら、義父の介護と酪農の仕事に追われていた。義母の威圧的な言動にも耐えていた。
そんな彼女の息抜きは映画鑑賞。パールはいつか自分も華やかな世界で輝くことを夢見ていた。だが、日頃の溜め込んだストレスのせいで彼女は動物を殺すなどの残虐行為をするようになっていく。
そんなある日、パールは町にやって来た映写技師と出会い、夢の実現への思いを抑えきれなくなっていく。それと同時に暴力性までが一気に爆発してしまう。
『X エックス』に登場した老婆パールの若かりし頃のお話が『Pearl』 まず『X エックス』の評から。
🎬『X エックス』タイ・ウェスト監督、脚本、編集/アメリカ/105分
よぼよぼの老夫婦の住む農場には離れ小屋(数人が泊まれる)があって、泊まりたい人は電話をかけて予約をとるようになっているが、人里離れていて名所など皆無でほとんど客はいない。周りには大きな池があって「ワニ」が棲んでいる。
そこにポルノ映画を撮ろうと機材やスタッフ、無名の俳優たち5、6人でやって来た撮影隊。貸し主の老人は「一人ではなかったか」と怒るが「余分に払うから頼むよ」と許可をもらう。
しばらくして徘徊、性的妄想がある家主の老妻がふらふらと離れ小屋をのぞき見していて……。
始まりが警察のパトカーが老夫婦の家を捜査しているので、結末はわかってしまうのがちょっと残念。
でもポルノ映画撮影と知らずに来た女優がいたり、録音技師の若い女が「私も出てみたい」と言い出したりで撮影も途中まではうまくいった。
その後、一人減り、二人減りと老夫婦の餌食になって……。
『Pearl』の公開はわからないが公開されたら是非是非❗️もう一度『Xエックス』も観たくなった。
悪女猛女烈女のPearlさんから目が離せなくなってしまった。Pearlを演じたミア・ゴスはすっごい女優さんだ。18分ほどの長セリフがあって、そのセツセツぶりは相当なもの。
観客はミッキー入れて15人ほど。みんな男性。でも最後のエンドロール中で皆さんお帰りに。ミッキーは「これは最後に何かある」と思ってみていて正解だった。シドニーの映画ファンは最後のエンドロールが流れるや否やすぐ帰ってしまい、会場に明かり、掃除の人が用具を持って入って立っているのだ。
日本とはえらい違いだ。でも『忠犬八公』だけはエンドロールと共にメイキングフィルムが流れたので全員かいzにいて楽しんでいた。
★ミア・ゴス主演の三部作の3作目『マクシーン』にはケヴィン・ベーコンも出ることがわかっている。