コロナ禍前はあっちこっち約七ヶ所の映画館に行って観る作品もよりどりみどりだったが、新作は少なく、あとは昔のもの、映像を新しくしたものなどで1週間1日1作品で見るものがなくなってしまった。他も同じような映画で「予想外」だった。
シドニーに改築中の、ダーリングハーバーにある世界最大のスクリーンサイズを誇るIMAXシアターの完成は(予定では2019年)遅れに遅れて、今年か来年だとか、それを観てからあの世に行きたいが……。
午後からひとりでアジアン食料品店に豆腐やアゲを買いに行ったら、日本では見つけにくかった「カッチコッチミルキー」が売ってた。3倍の値段だったので買わなかったが、これも「予想外」に入れたい。

🎬『TAR/ター』トッド・フィールド監督、脚本/アメリカ/158分/Dendy Cinemaにて/日本では5月公開予定。
ドイツのベルリンフィルハーモニー管弦楽団で女性としてはじめて首席指揮者に任命されたリディア・ター(ケイト・ブランシェット)は天才的能力とたぐいまれな楽曲理解力でその地位を得たが、いまはマーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと作曲家でもある彼女の新作で苦しんでいた。
そんなある時、かつて彼女が指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。

まさか、あのフルトベングラー、カラヤンが指揮者として君臨したベルリンフィルに女性指揮者❓とまず思って調べてみた。これはあくまでもドラマだった。映画の世界でも男優位だが(今は女性監督がガンバっている)指揮者の世界はそれ以上の男優位。
そんなこと承知の方々には、突飛すぎて「とんでもない作り事」とそっぽを向かれるはず。舞台がピカピカの一流オーケストラだから余計にそう思うだろう。まあ、現実に首席指揮者が女性になるのは早くて30年後。
★これは日本に帰ってからもう一度しっかり観て再度アップしたい。