4月1日 シドニーライフと映画日記(2)『TILL(原題)』EVENT CINEMASにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230401-1.html
4月2日 シドニーライフと映画日記(3)チェコスロバキア映画祭『Good Old Czechs』Dendy Cinema http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230402-1.html
4月3日 シドニーライフと映画日記(4)チェコスロバキア映画祭『MY SUNNY MAAD』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230403-1.html
4月4日 シドニーライフと映画日記(5)『The Whale』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230404-1.html
4月5日 シドニーライフと映画日記(6)『TAR/ター』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230405-1.html
4月6日 シドニーライフと映画日記(7)『aftersun アフターサン』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230406-1.html
4月7日 シドニーライフと映画日記Netflix『キル・ボクスン』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230407-1.html
4月8日 シドニーライフと映画日記(8)『コカイン・ベア』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230408-1.html
4月9日 シドニーライフと映画日記(9)『The Pope's Exorcist(原題)』HOYTS Cinemasにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230409-1.html
4月10日 シドニーライフと映画日記(10)『The Innocent』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230410-1.html
4月11日 シドニーライフと映画日記(11)『Allelujah』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230411-1.html
4月12日 シドニーライフと映画日記(12)『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230412-1.html
4月13日 シドニーライフと映画日記(13)『ライド・オン』EVENT CINEMASにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230413-1.html
4月14日 シドニーライフと映画日記(14)『MAFIA MAMMA』EVENT CINEMASにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230414-1.html
4月15日 シドニーライフと映画日記(15)『忠犬八公』EVENT CINEMASにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230415-1.html
4月16日 シドニーライフと映画日記(16)『Pearl』Dendy Cinemaにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230416-1.html
4月17日 ゆれゆれ✈️機内で映画三昧『オットーという男』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230417-1.html
4月18日 いっぱい観た『トリとロキタ』『聖地には蜘蛛が巣を張る』試写『最後まで行く』『エスター ファースト・キル』『ザ・ホエール』を少しずつhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230418-1.html
4月19日 静かな映像から浮かび上がる子どもたち 4月29日公開『子どもの瞳を見つめて』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230419-1.html
4月20日 韓国学歴社会と南北朝鮮のしがらみを超えて 4月28日公開『不思議の国の数学者』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230420-1.html
4月21日 4月21日公開映画(1)『高速道路家族』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230421-1.html
4月22日 4月21日公開映画(2)『レッド・ロケット』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230422-1.html
4月23日 舞台はモンゴルの「大人のおもちゃ屋」4月28日『セールス・ガールの考現学』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230423-1.html
4月24日『わたしの見ている世界が全て』センチュリーシネマにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230424-1.html
4月25日 パリ、セーヌの川っぺりで 4月28日公開『アダマン号に乗って』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230425-1.html
4月26日『ガール・ピクチャー』センチュリーシネマにてhttp://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230426-1.html
4月27日 慈しんだ山で出会い、そして別れも……。5月5日公開『帰れない山』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230427-1.html
4月28日 4月28日公開映画『せかいのおきく』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230428-1.html
4月29日 4月29日公開映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』http://mikki-eigazanmai.seesaa.net/archives/20230429-1.html
4月30日 2023年4月のブログ・リスト
2023年04月30日
2023年04月29日
4月29日公開映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』
🎬『私、オルガ・ヘプナロヴァー』トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督、脚本/チェコ、ポーランド、スロバキア、フランス/105分/2016年
経済的に恵まれた家庭(父は銀行員、母は歯科医)に育った22歳の女性オルガ・ヘプナロヴァー。1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ人々の群に小型トラックで突っ込む。8人死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。
犯行前に「この行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐で、社会に罰を与えた」と犯行声明文を新聞社に送っていた。
両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と言い、大量殺人という形で復讐を果たしたオルガは、逮捕後もまったく反省の色を見せなかった。
家庭や両親は見た限りでは特別冷たい感じでもなく、変わった性格の彼女に手を焼いている様子だった。明るい表情の時はナタリー・ポートマンに似ていて美人さんなのに、性的にも複雑な嗜好があって勤め先でも揉め事があった状態。
それでも金銭的には母親頼りの部分があって「甘えと自我」の両方を見ることができた。この事件は https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オルガ・ヘプナロヴァ にも出ていた。
★チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑になった実在の人物を描いた作品。主演は『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』のミハリナ・オルシャンスカ。ミンスク国際映画祭で主演女優賞を受賞。
★監督はこれが長編デビューとなる、トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督。
経済的に恵まれた家庭(父は銀行員、母は歯科医)に育った22歳の女性オルガ・ヘプナロヴァー。1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ人々の群に小型トラックで突っ込む。8人死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。
犯行前に「この行為は多くの人々から受けた虐待に対する復讐で、社会に罰を与えた」と犯行声明文を新聞社に送っていた。
両親の無関心と虐待、社会からの疎外やいじめによって心に傷を負った彼女は、自らを「性的障害者」と言い、大量殺人という形で復讐を果たしたオルガは、逮捕後もまったく反省の色を見せなかった。
家庭や両親は見た限りでは特別冷たい感じでもなく、変わった性格の彼女に手を焼いている様子だった。明るい表情の時はナタリー・ポートマンに似ていて美人さんなのに、性的にも複雑な嗜好があって勤め先でも揉め事があった状態。
それでも金銭的には母親頼りの部分があって「甘えと自我」の両方を見ることができた。この事件は https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オルガ・ヘプナロヴァ にも出ていた。
★チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑になった実在の人物を描いた作品。主演は『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』のミハリナ・オルシャンスカ。ミンスク国際映画祭で主演女優賞を受賞。
★監督はこれが長編デビューとなる、トマーシュ・バインレプとペトル・カズダ監督。
2023年04月28日
4月28日公開映画『せかいのおきく』
🎬『せかいのおきく』阪本順治監督、脚本/89分
江戸時代末期、武家の家柄の出であるおきく(黒木華)は、今は長屋に住み、寺小屋を開き子どもらに読み書きを教えていた。
そんなある日、厠(かわや=便所)のひさしの下で雨宿りをしていた時、紙くず拾いの中次(寛一郎)と下肥買いの矢亮(池松壮亮)に出会う。3人は次第に親しくなっていくが、ある日、父親絡みの殺傷事件に巻き込まれ、おきくはのどを切られ声を失ってしまう。
『一度も撃ってません』『冬薔薇(ふゆそうび)』などの阪本順治監督が、黒木華を主演にしたモノクロ青春時代劇。
こんな時代劇初めて。今週の週刊文春のクローズアップのページに、阪本監督が「汚いものから世界をみたら市井の物語にできると思った」と語っていた。
ミッキーの小さい時はお百姓さんが糞尿を桶で汲み取ってくれて、お礼に野菜などを置いて行ったらしい。それから15年後にバキュームカーになった。名古屋に来てからは水洗便所だった。
江戸時代の肥え汲み作業の様子は想像以上に汚いが、その汚さは「人間が生きている」そのもので、それを生業としている男は達観した面持ちで汗を流して働いていた。
3人は「世界」という言葉も、その意味することも知らず、自分たちの生きる「世界」でめげずに真っ当に生きている姿が眩しかった。
江戸時代末期、武家の家柄の出であるおきく(黒木華)は、今は長屋に住み、寺小屋を開き子どもらに読み書きを教えていた。
そんなある日、厠(かわや=便所)のひさしの下で雨宿りをしていた時、紙くず拾いの中次(寛一郎)と下肥買いの矢亮(池松壮亮)に出会う。3人は次第に親しくなっていくが、ある日、父親絡みの殺傷事件に巻き込まれ、おきくはのどを切られ声を失ってしまう。
『一度も撃ってません』『冬薔薇(ふゆそうび)』などの阪本順治監督が、黒木華を主演にしたモノクロ青春時代劇。
こんな時代劇初めて。今週の週刊文春のクローズアップのページに、阪本監督が「汚いものから世界をみたら市井の物語にできると思った」と語っていた。
ミッキーの小さい時はお百姓さんが糞尿を桶で汲み取ってくれて、お礼に野菜などを置いて行ったらしい。それから15年後にバキュームカーになった。名古屋に来てからは水洗便所だった。
江戸時代の肥え汲み作業の様子は想像以上に汚いが、その汚さは「人間が生きている」そのもので、それを生業としている男は達観した面持ちで汗を流して働いていた。
3人は「世界」という言葉も、その意味することも知らず、自分たちの生きる「世界」でめげずに真っ当に生きている姿が眩しかった。