2023年03月13日

大阪アジアン映画祭2023(3)『赦し』『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

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🎬『赦し』アンシュル・チョウハン監督/日本/98分/日本初上映


17歳の福田夏奈(松浦りょう)は同級生の樋口恵未を殺害し懲役20年の判決を受ける。7年後、殺された恵未の父・克(尚玄)と、その妻・澄子(MEGUMI)の元に夏奈に再審の機会が与えられたという連絡が入る。娘の命を奪った夏奈を憎み続けてきた克は、澄子と共に法廷で裁判の行方を見守ることにした。

夏奈の釈放を阻止するため証言台に立つ克と、過去に見切りをつけたい澄子。彼女は克とはすでに別れていて再婚していた。そんな2人に会ってお話がしたいと夏奈から弁護士を通じて連絡があり、7年前に殺人に至った動機を告白する。



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『コントラ KONTORA』の監督さんの新作。チラシを見るだけで気持ちが泡立つ。

つい小一ヶ月前にアメリカ映画の『対峙』があったが、それにリンクするところがあった。チラシを見て日本が舞台とは思わなくて驚いたが、どこの国でも起きることだ。

過去を振り返る映像を見る限りでは、こんなひどいイジメがあったなら、殺人事件となれば事件後すぐに本人が言わなくてもどこかからでもその情報は入って来るし、警察も学校も調べるだろうに……、6年近く経って初めてわかるとは納得いかない。

★真矢ミキさんの裁判長は微妙…….。


🎬『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』金子由里奈監督/109分/世界初上映

京都のとある⼤学に入学した男子・七森(細田佳央太)と女子の麦戸(駒井蓮)は偶然に話すようになって、ひょんなことで「ぬいぐるみサークル」見学にいく。

部室には手作りのぬいぐるみがいっぱいあって驚くが、部員たちは自分の気に入ったぬいぐるみに向かって何か語りかけているのだ。お互いの言ってることが聞こえないようにイヤフォンをつけていた。

部室を見てミッキーも驚いた。ぬいぐるみに向かって悩み事を言うより、相談する人いないの?と思ったが、人に相談するとかえって相手に迷惑をかけるのでは、と思っている「やさしい」人たちだった。

この子たちが社会に出て大きな困難にあっても、やっぱりぬいぐるみが手放せないのか……と思うとなんだか切なくなってきた。

★駒井蓮さんは『いとみち』の方。あの時は高校生、今作は大学生。全く違うキャラクターだったがどっちも可愛かった。

posted by ミッキー at 15:35| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする