🎬『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』寺田和弘監督/112分
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、津波にのまれて全校児童74人の児童(うち4人は行方不明)と10人の教職員の命が奪われた大川小学校。地震発生から津波到達までは約51分間。ラジオや行政の防災無線で情報は学校側に伝わり、スクールバスも待機していたが悲劇は起きた。
その事実や理由について行政からの説明に疑問を抱いた一部の親たちは、真実を求めて提訴に踏み切った。
わずか2人の弁護団で、誹謗中傷も浴びせられる中、親たちは我が子の代理人になって証拠集めに奔走する。
親たちが延べ10年にわたって記録した膨大な映像をもとに、寺田和弘監督が追加撮影などを行い、ドキュメンタリー映画として完成させた。
原稿がなかなか思うように進まないが、これだけは観ておかないと思ってスコーレさんまで行った。お客さんは25名ほど。
小学校の裏手の山に登るのに1分ぐらいしか掛からなかったのに、沢山の学童が亡くなったことは、時々ニュースで裁判の状況などは知っていたが、こんなに近いのに逃げられなかったとは残念で堪らない気持ちになった。
生き残った教務主任の先生、出張で学校にいなかった校長先生は悔やんでも悔やみきれない思いだろうが、日頃の危機意識欠如は否めない。