2023年03月28日

是非3Dでどうぞ 4月7日公開『ノートルダム 炎の大聖堂』

🎬『ノートルダム 炎の大聖堂』ジャン=ジャック・アノー監督、脚本/フランス、イタリア/110分/4月7日よりシネスィッチ銀座、109シネマズ名古屋にて全国ロードショー公開。

2019年4月15日、パリ・ノートルダム大聖堂で火災が発生。警報器が鳴ったがいつもの誤報と思い込み、火は燃え広がっていく。

消防隊が到着した頃には大聖堂は激しく燃え広がっていて、複雑に入り組む大聖堂内での消火活動は難航する。

貴重なキリストの聖遺物(本当にキリストが使ったものと言われている物)は何重にも鍵がかかっていて救出に困難を極める。

消防士たちはマクロン大統領の許可を得て、最後の望みをかけた突入するが……。

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迫力満点❗️これきっと丁寧に大道具さん(建築家?)が作った大聖堂みんな燃やしてしまうが、やり直しはきかない。大変な撮影と思うが、こういう映画を見るとメイキングフィルムが見たくなる。

終わってから実際のマクロン大統領かそっくりさんかと話題になった。

最初、火事の原因では?という場面があるが、見る限りにおいて「禁煙」なのに何人かの裏方さんがスパスパやっていた。

実際にキリスト様が被ったと言われる冠は飾ってあるのはダミーで本物は……。この続きは是非劇場でご覧いただきたい。



posted by ミッキー at 11:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月27日

「TBSドキュメンタリー映画祭 2023」(5)『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』

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🎬『それでも中国で闘う理由 〜人権派弁護士家族の7年〜』延廣耕次郎、阿古智子監督

去年、中国で「国家政権転覆」の罪で4年半に渡り服役していた人権派の弁護士が出所した。今なお続く当局による監視や妨害などの様々な圧力。家族の闘いの日々を追ったドキュメンタリー。

最初のシーンが家族3人の幸せな映像から始まるので安心して見られた。前任者から引き継いで7年間かけて出来上がった作品。北京局の同僚がときに体を張りながら、中国人スタッフも一丸となって作られた。

行方不明になって半年後に居所がわかるなど日本では考えられないが、面会もできない、残された家族にも見張りがつくということでさらに驚いた。

中国の映画やドキュメンタリーには興味深いものがあっていつも楽しみにしている。模写のゴッホの絵ばかりを生業にしているゴッホ村、売血でエイズ村になってしまったドキュメンタリー、子を誘拐して売る誘拐ビジネス……、この国はなんでも「日本の10 倍」というが面白さも怖さも10 倍だと改めて感じた。

🎬『カリスマ 〜国葬・拳銃・宗教〜』佐井大紀監督/65分

エキストラとして、画面の中を豊かにするため、決められた設定の中で生きている彼らに「あなたの人生の主役は誰?」と誰にでも問いかけていく。
国葬反対デモ、永山則夫連続射殺事件、世間を驚かせたイエスの方舟など、日本社会のエキストラと主役(カリスマ)に、時を超えてマイクを向ける。

エキストラと言えば映画、芝居などでなくてはならない存在。だが自己主張はほぼ無理だ。それを与えられた「仮の姿」と見れば、人間全てに通じるものがある。

三つの話の中で「永山則夫」にも問いかけている。もちろん返答はないが……。ミッキーは彼の初めての職場「西村フルーツ店」で社長から「誰から給料えお貰うのですか」と問われたとき、皆「社長です」と答えたが、彼だけは「お客さまからです」と答えたそうだ。またこのドキュメンタリーに出てきた詩「あり」にも感心した。

死刑でなくても…‥と思ったが殺された方の遺族を思うとやはりそうとは言えまい。

この作品は見た中では一番編集が効いていたように感じた。

posted by ミッキー at 07:35| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月26日

3月24日公開映画『ロストケア』

🎬『ロストケア』前田哲監督、脚本/114分

ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典(松山ケンイチ)が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。

検事の大友秀美(長澤まさみ)は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。


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内容がほぼ書いてある「ネタバレチラシ」をお読みいただきたい。松山ケンイチは「純情・気色悪い青年」を静かに演じていてトリハダもの。長澤まさみは「きれいごとで押しまくる」検事。監督さんは『そして、バトンは渡された」の前田哲監督、脚本。

うがった見方をすれば医療現場では医療ミス、介護不注意で死に至らしめたなどは山のほどある。こんなに一度にやらなければバレないのでは?と邪推してしまった。

これほど純心に思い込んでやってしまう原因も描かれているが、釈然としない。

★去年Netflixでドキュメンタリーとドラマで2本、同じテーマの作品があった。これは現実に起きたことで大事件になった。

Netflix『キラーナース:その狂気を追跡する』
アメリカ・ニュージャージー州にある、サマセット・メディカル・センターに、チャールズ・カレンはICUに勤務し、経験豊富な看護師として信頼を置かれる存在だった。しかし、彼はアメリカ北東部の複数の医療施設で多くの患者を殺害してきた連続殺人鬼であった。彼を内部告発した同僚の看護師や捜査にあたった刑事のインタビュー、そしてチャールズ自身の肉声を交え、彼が有罪判決を受けるまでをドキュメントしている。

Netflixと一般上映『グッドナース』ジェスカ・チャスティン、エディ・レッドメイン共演。

どちらも見応えあり。一体何人の人を死亡させたのかわからないが、大病院の隠蔽体質がなくならない限り、どこの国で起こっても不思議ではない。
posted by ミッキー at 05:49| Comment(0) | ブログ・リスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする