🎬『タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』ジェームズ・キャメロン監督、脚本/アメリカ/195分/ミッドランドスクエアシネマにて
1996年 北大西洋上。海難事故で沈没した豪華客船タイタニック号に眠ると言われているブルーダイヤ「碧洋のハート」を探すために、海底を探るトレジャー・ハンターのブロック・ラベットはダイヤは見つけられなかったが、引き上げた金庫の中から一枚の美しい女性のデッサン画を発見。その胸元には碧洋のハートと思われる首飾りが描かれていた。
その絵がニュースで公開されるとブロック・ラベットの元にローズ・カルバートと名乗る高齢の女性から電話が入る。ローズは碧洋のハートについて語り、絵に描かれているのは自分に間違いないと言う……。
ローズの回想はここから始まる。
1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発。出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れた画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船。
そこで上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)と出会う。彼女は気の進まない結婚を前にして「死」を願っていたが、身分違いのジャックと瞬く間に恋に落ちて、強い絆で結ばれていく。しかし、出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突。
これ、25年間で4回目の劇場鑑賞。何回観ても同じところで落涙。観終わってからの満足度も回を重ねるごとに大きくなっていく。そんな稀な恋愛映画だが、教えてくれることもたくさんあった。5年に1度ぐらいの間隔で観ていきたい作品。
今作の3D上映で新しい発見も数ヶ所あった。貧富の格差、安全確保やリスク回避を怠る等々、現代の生活の危機にも通じることが見えてきた。
実際にタイタニックと運命を共にした被害者全員一人ひとりに、伝えることのできなかった「愛する人への想い」があると思うと切なくなった。
愛する人と巡り合って、その後の人生で自分自身を成長させていくローズを、丁寧に描かれている。