2019年の大みそか。畳2枚分ほどの大きさの絵を完成させようとする若い男(吉村界人)と、袋とじをきれいに開ける特技を持つ女(武田梨奈)が空港で偶然に出会う。
それぞれ、やり残したことを抱える二人は、互いの目的を果たすために年越しでにぎわう横浜の街をトゥクトゥク(タイの三輪タクシー)に乗って駆けめぐる。
撮影は2019年の大みそかから2020年の正月にかけて行われたと書いてあったが、幸運なことにその頃はコロナ蔓延のちょっと前。だから密着性の高い場面も街の騒ぎ、居酒屋の中もマスクなしだ。これが3ヶ月先ならこうはできなかった。
吉村界人さんも武田梨奈さんもいわゆる美男美女ではないが好感の持てる方。特に吉村界人さんのお声は興奮すると声が掠れたり割れたりしてセクシーだった。
ストーリー展開は不思議展開と現実展開が混ざっていて混乱した。台詞での説明が多かったように思った。
いろんな場面で監督のこだわりがあるのがわかるので、今後どんな成長をするか楽しみな監督さんだ。
★最後に流れた歌 ♪あてのない旅 がとてもよかった。
