2023年02月10日

2月10日公開映画(1)『対峙』

🎬『対峙』フラン・クランツ監督、脚本/アメリカ/111分

アメリカのとある高校で生徒による銃乱射事件が発生し、多数の同級生が亡くなり、実行犯の少年も校内で自ら命を絶つ。

6年後、事件で息子を殺されたペリー夫妻(ジェイソン・アイザックス、マーサ・プリンプトン)はいまだにその死を受け入れられず、事件の背景に何があったのか知りたいという思いを募らせていた。そんな時、二人はセラピストの勧めで、事件を起こした加害者の両親(リード・バーニ アン・ダウド)と対面することになって……。

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映画の内容を把握して本作を観たが、最初の話し合いの部屋をセッティングしている人がとても神経質になって落ち着かない様子だった。あまりこのシーンは必要でないと思ったが後からとてもいい始まりだったと感じた。

加害者、被害者も気持ち、6年の月日でどんな生活があったのか、どんな思いで過ごしてきたのか、そんなことが対話の中で浮かんできた。

一言ひと言を「相手を傷つけないように、労わるように」発していくが、燻っていた怒りが時々抑えきれなくなる瞬間もあった。

見ていて、6年の月日は当事者以外は「忘れてしまう」頃、だがこの2組のご夫婦は、夫婦という形態が変わっても、生活が変わっても、ずっと6年、同じ繰り返しの日々だったろう。

夫婦のあり方を問うているような面が強く感じられた。

★俳優である監督さんが脚本も手がけているが、初監督作品の見事な会話劇に脱帽した。4人の俳優さんも見事だった。


posted by ミッキー at 22:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月09日

Netflix『消えたD.B.クーパー:謎のハイジャック事件を追う』

昨夜、ネットニュースで名演小劇場の休館を知った。1月31日に名演で試写があったので行ったら「暖房機器が壊れているのでカイロや膝掛けを使ってください」と配ってくれた。監督さんも来名されて無事に終わったが、今から思えばこういうことが重なったり、客の入りが悪かったりといろんな要因があったと思った。シネマスコーレやシネマテークで上映する作品とは少し違っていたのも原因の一つかなとも思う。気持ちの中では休館だから後々再度開館ニュースもと期待しているが……。

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Netflix『消えたD.B.クーパー:謎のハイジャック事件を追う』マリーナ・ゼノヴィッチ監督/アメリカ/4話(1話50分ほど)


1971年、旅客機を乗っ取り、身代金を手にパラシュートで飛び降りて姿を消した伝説のハイジャック犯。 事件から数十年、いまだに犯人の正体は不明のまま。

ええ、こんな事件があったのかと驚くばかり。ウィキペディアにも相当な資料で載っていた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/D.B.クーパー事件

未だに謎めいた新しい展開もあって4エピソード一気に見てしまった。この事件解明に相当なお金がかかったり、解明しようとする人に災いが起こったりとこの未解決事件で人生狂わされている人たちがこんな多いとは……。

日本の未解決の三億円事件などはとうに忘れ去られているのに……。
posted by ミッキー at 11:12| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月08日

「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」2月17日公開『デブリーズ』『サボテンと海底』

文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」は、今年度の製作実地研修で完成した短編映画4作品を
2月17日(金)より角川シネマ有楽町にて1週間限定公開し、その後名古屋・大阪でも上映。

詳しくは http://www.vipo-ndjc.jp/screening/ippan2022/

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🎬『デブリーズ』牧大我監督/30分
 
CM監督・和田と若手カメラマン・佐々木(山根和馬、森優作)は、会社を立ち上げた青木(カトウシンスケ)と共に、企業広告の撮影にスクラップ工場にきた。

早々と仕事を片付けて帰ろうとした時に、足元にあった針金やブリキの破片で作った小さい人型を見つけた。それを手に取ってながめていたがゴミと思ってポイと捨てたところ、天から奇妙な音がしてきて見上げているうちに、監督とカメラマンの2人が(青木は少し離れて携帯電話で通話中)、地下にずんずんと落下して行って……。

監督は以前作った映画の内容をカメラマンに聞かれていて「異星人と出会って、暮らして、いろいろあって、そんな感じ……」と言っていたが、まさにその通りの異世界生活が待っているというとっても個性的な作品。大道具さん、小道具さんが大活躍。

🎬『サボテンと海底』藤本楓監督/30分
 
今年35歳の俳優・柳田佳典(宮田佳典)は映画やCMの撮影前に俳優やタレントの代わりに準備作業を請け負うスタンドインの仕事をしている。

映画に出たい気持ちを諦めたわけではないがチャンスに恵まれない日々だ。そんなある日、柳田の元に映画の主演オーディションの話が舞い込んで……。

柳田所属のプロダクションの社長がふせえりさん❗️柳田を励ますように表彰していた。役には恵まれない境遇だが柳田は幸せ者と感じた。
映画などの見えないお仕事を理解することができた。終わり方も清々しく楽しませてくれた。

posted by ミッキー at 10:31| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする