怖いもの、サスペンスものなら得意分野のミッキーだが2本も続けて観たらけっこう身体にひびく。つい2年前まではへいっちゃらだったのに後期高齢者になってから突き刺さるのは2本が限度だ。
🎬『ロストケア』は3月24日公開で内容がほぼ書いてある「ネタバレチラシ」えおお読みいただきたい。松山ケンイチは「純情・気色悪い青年」を静かに演じていてトリハダもの。長澤まさみは「きれいごとで押しまくる」検事。監督さんは『そして、バトンは渡された」の前田哲監督、脚本、114分
🎬『私、オルガ・ヘプナロヴァー』はチェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23 歳にして絞首刑にされ た「実在」の人物を描いた映画。
4月29日公開。
1973年7月10日、チェコの首都・プラハの中心地で路面電車を待つ群衆に小型トラックで突っ込み、8人が死亡、12人が負傷する「事故」を起こす。
オルガ・ヘプナロヴァーを演じたミハリナ・オルシャンスカは『マチルダ 禁断の恋』の方。
2023年02月22日
2023年02月21日
『タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』ミッドランドスクエアシネマにて
🎬『タイタニック ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』ジェームズ・キャメロン監督、脚本/アメリカ/195分/ミッドランドスクエアシネマにて
1996年 北大西洋上。海難事故で沈没した豪華客船タイタニック号に眠ると言われているブルーダイヤ「碧洋のハート」を探すために、海底を探るトレジャー・ハンターのブロック・ラベットはダイヤは見つけられなかったが、引き上げた金庫の中から一枚の美しい女性のデッサン画を発見。その胸元には碧洋のハートと思われる首飾りが描かれていた。
その絵がニュースで公開されるとブロック・ラベットの元にローズ・カルバートと名乗る高齢の女性から電話が入る。ローズは碧洋のハートについて語り、絵に描かれているのは自分に間違いないと言う……。
ローズの回想はここから始まる。
1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発。出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れた画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船。
そこで上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)と出会う。彼女は気の進まない結婚を前にして「死」を願っていたが、身分違いのジャックと瞬く間に恋に落ちて、強い絆で結ばれていく。しかし、出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突。
これ、25年間で4回目の劇場鑑賞。何回観ても同じところで落涙。観終わってからの満足度も回を重ねるごとに大きくなっていく。そんな稀な恋愛映画だが、教えてくれることもたくさんあった。5年に1度ぐらいの間隔で観ていきたい作品。
今作の3D上映で新しい発見も数ヶ所あった。貧富の格差、安全確保やリスク回避を怠る等々、現代の生活の危機にも通じることが見えてきた。
実際にタイタニックと運命を共にした被害者全員一人ひとりに、伝えることのできなかった「愛する人への想い」があると思うと切なくなった。
愛する人と巡り合って、その後の人生で自分自身を成長させていくローズを、丁寧に描かれている。
1996年 北大西洋上。海難事故で沈没した豪華客船タイタニック号に眠ると言われているブルーダイヤ「碧洋のハート」を探すために、海底を探るトレジャー・ハンターのブロック・ラベットはダイヤは見つけられなかったが、引き上げた金庫の中から一枚の美しい女性のデッサン画を発見。その胸元には碧洋のハートと思われる首飾りが描かれていた。
その絵がニュースで公開されるとブロック・ラベットの元にローズ・カルバートと名乗る高齢の女性から電話が入る。ローズは碧洋のハートについて語り、絵に描かれているのは自分に間違いないと言う……。
ローズの回想はここから始まる。
1912年4月10日、イギリスの豪華客船タイタニック号がニューヨークに向けて処女航海に出発。出港直前にポーカーで船のチケットを手に入れた画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、新天地アメリカを夢見てタイタニック号に乗船。
そこで上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)と出会う。彼女は気の進まない結婚を前にして「死」を願っていたが、身分違いのジャックと瞬く間に恋に落ちて、強い絆で結ばれていく。しかし、出発から4日目の深夜、タイタニック号は巨大な氷河に激突。
これ、25年間で4回目の劇場鑑賞。何回観ても同じところで落涙。観終わってからの満足度も回を重ねるごとに大きくなっていく。そんな稀な恋愛映画だが、教えてくれることもたくさんあった。5年に1度ぐらいの間隔で観ていきたい作品。
今作の3D上映で新しい発見も数ヶ所あった。貧富の格差、安全確保やリスク回避を怠る等々、現代の生活の危機にも通じることが見えてきた。
実際にタイタニックと運命を共にした被害者全員一人ひとりに、伝えることのできなかった「愛する人への想い」があると思うと切なくなった。
愛する人と巡り合って、その後の人生で自分自身を成長させていくローズを、丁寧に描かれている。
2023年02月20日
イタリアの美しい村で 3月3日公開 『丘の上の本屋さん』
🎬『丘の上の本屋さん』クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督、脚本/イタリア/84分/3月3日より新宿ピカデリー、ミッドランドスクエアシネマ他にて全国ロードショー公開。
イタリアにある美しい村、チヴィテッラ・デル・トロント。リベロ(レモ・ジローネ)爺さんは、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を営んでいた。風変わりなお客たちの注文に適切に応じて、本を薦め、安価で売っている。
ある日、店の外から本を眺めている移民の少年エシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)に気付いて、彼に本を貸し与え、返したらまた次の本を渡して、読後の感想などを話し合う間柄になる。
イタリアで最も美しい村が舞台。時の流れもゆっくりで、時折、村の全景が映し出される(まるで観ている私たちへのご褒美のように)。
評を見ると褒め言葉ばかり。ミッキーは特異な人ばかりのお客に不満。ミッキーも散歩範囲のところに古書店街があるのでフラッと入ってみるが、店主は知らん顔だ。だが丘の上の人は知識をひけらかすまでは行かないが客をほっといてくれない。こんな店主なら多分行かない。
ただ、捨ててあった本を時々持ってきては売りに来る男(この登場人物の設定が一番好き)が持ってきた「とある女性の日記」がよかった。それを店主がオルゴール?をかけて読むが、そこにも「なんで?」と言いたくなった。
でも、そこで読まれる女性の日記から「もう一つの映画」「もう一つの人生」が表れて来た。あのオルゴールの音はそれらのバックミュージックだったのか…‥と思うとなるほどと思った。
★何にも買わないけどフラッと来て5、6分見回して、という描写も欲しかった。
イタリアにある美しい村、チヴィテッラ・デル・トロント。リベロ(レモ・ジローネ)爺さんは、丘陵地帯を見下ろす丘の上に小さな古書店を営んでいた。風変わりなお客たちの注文に適切に応じて、本を薦め、安価で売っている。
ある日、店の外から本を眺めている移民の少年エシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)に気付いて、彼に本を貸し与え、返したらまた次の本を渡して、読後の感想などを話し合う間柄になる。
イタリアで最も美しい村が舞台。時の流れもゆっくりで、時折、村の全景が映し出される(まるで観ている私たちへのご褒美のように)。
評を見ると褒め言葉ばかり。ミッキーは特異な人ばかりのお客に不満。ミッキーも散歩範囲のところに古書店街があるのでフラッと入ってみるが、店主は知らん顔だ。だが丘の上の人は知識をひけらかすまでは行かないが客をほっといてくれない。こんな店主なら多分行かない。
ただ、捨ててあった本を時々持ってきては売りに来る男(この登場人物の設定が一番好き)が持ってきた「とある女性の日記」がよかった。それを店主がオルゴール?をかけて読むが、そこにも「なんで?」と言いたくなった。
でも、そこで読まれる女性の日記から「もう一つの映画」「もう一つの人生」が表れて来た。あのオルゴールの音はそれらのバックミュージックだったのか…‥と思うとなるほどと思った。
★何にも買わないけどフラッと来て5、6分見回して、という描写も欲しかった。