🎬『野獣の血』チョン・ミョングァン監督/韓国/120分
1993年春の韓国・釜山。養護施設で育ったヒス(チョン・ウ)は、釜山の外れにあるクアムという小さな港町を仕切る親分・ソン(キム・ガプス)に拾われて、今では彼の右腕として一帯を仕切っていた。
クアムの利権をめぐって敵対するヨンド派は、ヒスと同じ養護施設で育ち親友でもあるチョルジン(チ・スンヒョン)を使って彼を懐柔しようとするが、ヒスは恋人のインスクと共に巨済島でペンションを経営する夢を抱いていた。

極道たちの壮絶な末路を描いたキム・オンスの小説を映画化した韓国ノワール。チョン・ウ、チ・スンヒョン、キム・ガプス、イ・ホンネの男たちの顔がよかった。韓国映画でこの手の作品には「男優」さんたちは大勢いる。そこのところが日本と違うところだと思う。
勢いは十分あったが、大仰な暴力を振う場面は常識?の範囲で「現実的」に描かれていたので好感を持った。
★車が疾走するシーンで車内が映ったが、疾走するスピード感はなかったのが残念。