2023年01月16日

『グレイ・ガーデンズ』『セールスマン』シネマテークにて

🎬『グレイ・ガーデンズ』アルバート・メイズルス、デビッド・メイズルス、エレン・ホド、マフィー・メイヤー監督/アメリカ/95分/1975年

ケネディ大統領の妻ジャクリーヌの叔母ビッグ・イディとその娘リトル・イディは名家の生まれ。母娘共々若いころに歌手やモデルとしてショービジネス界を志す。しかし成功を収めることはなく、今では海辺の高級住宅地イーストハンプトンにある廃墟のような豪邸で猫たちと生活をしている。

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母親は娘をこき使い命令ばかりしている。娘は歌ったり踊ったりでいつも文句を言いながらも明るくふるまっている。

屋敷はゴミだらけ、屋根裏には野生の小動物まで上がり込んでいて、きっとひどい匂いのところと想像つく。貧乏なのかお金持ちなのかちょっとわからない不思議な生活。5匹以上はいる猫の餌代だっているだろうに、どこからお金が入るのかわからない。

互いに依存し合っているのはバレバレだがご本人たちはわかっていない。どうも若いイディは監督のデビッドに惚れているらしく彼の前で奇抜な衣装で踊っていた様子がとてもチャーミングだった。

🎬『セールスマン』アルバート・メイズルス、デビッド・メイズルス、シャーロット・ズウェリン監督/アメリカ/91分/1969年

1960年代後半のアメリカで豪華版聖書を売り歩くセールスマンたちの旅に密着したドキュメンタリー。

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セールスマンたちは5、6人のグループを作って各地をセールスしているが、土地の教会にまず寄ってから許可をもらって信者さん宅を訪問する。

豪華カラー写真付きの聖書、それも表紙は自分好みで変えられし、月賦月5ドルでいいらしい。この頃、1ドル360円だと思うが、アメリカではもっと価値がある時代のようだ。

「今は1ドルもない」とか「月に5ドルはとても払えない」という地域もあるし、お金持ち地域では「孫の誕生日に贈るわ」と簡単に即金で(確か50ドル以上)買うお家もあった。

一日中まわっても玄関さえ入れてもらえない日があったり、他の人が売れていない時は慰めたりしてグループは助け合っていた。

前に見た『グレイ・ガーデンズ』より、こちらの方が時代性があって面白く感じた。


posted by ミッキー at 22:13| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月15日

人間、食べ放題‼️ 1月20日公開『キラーカブトガニ』

🎬『キラーカブトガニ』ピアーズ・ベロルゼイマー監督、製作、脚本、編集/カナダ/80分/1月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷、イオンシネマ名古屋茶屋他にて全国ロードショー公開。

廃炉となった原発が爆破処理されたカリフォルニアのとある海辺の町で、謎の行方不明事件が続発。白骨と化した人間が発見される。保安官は人喰いザメの仕業と疑ったが襲ったのはサメではなく、なんとカブトガニ。

それも放射能の影響で巨大になって凶暴化。1匹や2匹ではなく「カブトガニの群れ」が発生。

やがて1匹の殺人カブトガニがゴジラ級の大きさになってに、町を破壊し始めて……。



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サメよりも凶暴。放射能の影響で突然変異した巨大カブトガニが巻き起こす海洋モンスター映画 。

もうサメの時代は終わったようだ。突然、人の顔面にピターッと張りついてガブリガブリとうまそうに喰っているカブトガニ。

ツッコミどころはあったが、そんなもの、次の「ギョ‼️」で忘れてしまう勢い。

憂さ晴らしにうってつけのこの作品を製作・監督・脚本・編集を一手に手掛けるピアース・ベロルゼイマー監督は初長編。完成までに6年をかけた作品。
posted by ミッキー at 04:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月14日

1月13日公開映画(2)Netflix『きっと見つける』

雨降りは意外と好きなミッキー。歩いて15分の大須シネマでやっている『牛乳屋フランキー』を観てきた。

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映画はモノクロで、中平康監督、脚本。1956年の作品。もちろんフランキー堺が主演。牛乳配達しながらいろんなことにぶつかって成長していくと共に周りの人達の手助けもするというコメディー。

お懐かしい俳優さんたち(坪内美詠子、市村俊幸、宍戸錠、中原早苗、岡田眞澄、小沢昭一、ドクトル・チエ子、丹下キヨ子、水の江瀧子……がゾロゾロ出てきて、うーんと楽しめた。お客はミッキー入れて5人だった。

Netflix『きっと見つける』スティーヴン・ヘレク監督/アメリカ/95分

大学を卒業しても就職もせず実家に戻った青年フィールディング(ジョニー・ベルヒトルト)は大学時代から飼っていた病持ちの犬ゴンカーも一緒に実家へ。父親(ロブ・ロウ)や母親(キンバリー・ウィリアムズ=ペイズリー)は驚くが、次第にゴンカを可愛がるようになった。

そんなある日、自然歩道アパラチアン・トレイルでキツネを追いかけて行ったゴンカは行方不明になってしまう。病のために一ヶ月に一回治療のための注射をしなければ命にかかわるゴンカで家族の心配は頂点に……。

実話をベースにしたポールズ・トゥートンギの著書を実写化したドラマ。ストーリーは先の先まで読めてしまうがいろんな方法で探す家族たちが丁寧に描かれていて好感えお持った。

ただ、ワンちゃんが本当に会いたかった飼い主に飛びつく演技はちょっと物足りない。毎年行ってたシドニーの娘宅に2匹のかわいいワンちゃんがいて、外国旅行に行ってた娘の婿が帰ってきたとわかる瞬間は狂ったように飛びついてなめ回して、それはそれは大騒ぎだった。

そんな喜び方でなかったのでちょっと残念だった。


posted by ミッキー at 14:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする