2023年01月22日

1月21日公開映画『コーンフレーク』

🎬『コーンフレーク』磯部鉄平監督/95分

保険会社の外交員として働く美保(高田玲子)は、音楽の夢を捨て切れず自堕落な生活を送る裕也(GON)との暮らしも7年目になるが、居心地の良さを感じながらも、このままでいいのかと自問していた。

そんなある日、裕也の携帯を読んでしまう。そこにはバイト先の後輩・朱里とのメールがあって、それがきっかけで裕也を家から追い出してしまった。行き場を失って友人宅を転々とする裕也、ひとりになった美保は……。

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同棲して7年のカップルのお話。結婚していても7年間には離婚したり別居したりするカップルはたくさんいる。7年持てばいい方である。あまり波風もなく7年持ったこのカップルは、きっといい関係だったと思いたい。

女優さんはなかなかの美人さん、感じもいい。男優さんはどこかでみたのに思い出せない。しばらくして思い出した。シネマスコーレで観た『バカドロン』に出ていた俳優さん。

別れてから「しなきゃいけないこと」「手放してはいけない人」が、だんだんとわかってくる。変わらないのは毎朝のコーンフレーク!
posted by ミッキー at 01:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月21日

1月20日公開映画(2)『ヒトラーのための虐殺会議』

🎬『ヒトラーのための虐殺会議』マッティ・ゲショネック監督/ドイツ/112分

1942年1月20日。ベルリンのバンゼー湖畔に建つ大邸宅にナチス親衛隊と各事務次官が集められ、「ユダヤ人問題の最終的解決」を論議する会議が開かれた。

「最終的解決」とは、ヨーロッパにいるユダヤ人を計画的に抹殺することで、国家保安部代表ラインハルト・ハイドリヒ(フィリップ・ホフマイヤー)を議長とする高官15名と秘書1名により、移送、強制収容、強制労働、計画的殺害などの方策が異論すら出ることなく淡々と議決された。

会議は約2時間弱(?)で1100万人ものユダヤ人の運命が決められた。

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第2次世界大戦時、ナチス政権が1100万人のユダヤ人絶滅政策を決定した「バンゼー会議」の全貌を、アドルフ・アイヒマンが記録した議事録に基づいて映画化したもの。

ほぼずっと会議の映画。ドイツナチスのことが頭に入っていない方にはちょっと理解できないと思うが、こうやって会議で決まって暗黙のうちで、ユダヤ人がガス室で600万人以上が虐殺されていったのかと思うといたたまれない気持ちになった。

その最終的解決「虐殺」の工程を落ち着いた(少し得意げとも感じた)様子で説明するアイヒマン(ヨハネス・アルマイヤー)がいた。

ニュールンベルグ法を作ったストゥッカート博士だけは法律は曲げないと強弁に反対していたが、その本意は最終的解決を阻止するとは違うものだった。

★現在はヴァンゼー会議記念館として残っている。
★フランク・ピアソン監督の2001年の『謀議』もヴァンゼー会議の内幕を描いた映画も見てみたくなったが、これはアメリカ、イギリス映画。今作はドイツなので、ドイツ語の音の強さが突き刺さるように感じた。
posted by ミッキー at 17:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月20日

1月20日公開映画(1)『野獣の血』

2022年(第77回)毎日映画コンクールで、男優主演賞は「土を喰らう十二ヵ月」の沢田研二さん、女優主演賞は「ケイコ 目を澄ませて」の岸井ゆきのさんが選ばれた。ミッキーの日本映画ベストテンと同じなので嬉しくなった。お二人さま、おめでとうござます。

🎬『野獣の血』チョン・ミョングァン監督/韓国/120分

1993年春の韓国・釜山。養護施設で育ったヒス(チョン・ウ)は、釜山の外れにあるクアムという小さな港町を仕切る親分・ソン(キム・ガプス)に拾われて、今では彼の右腕として一帯を仕切っていた。

クアムの利権をめぐって敵対するヨンド派は、ヒスと同じ養護施設で育ち親友でもあるチョルジン(チ・スンヒョン)を使って彼を懐柔しようとするが、ヒスは恋人のインスクと共に巨済島でペンションを経営する夢を抱いていた。

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極道たちの壮絶な末路を描いたキム・オンスの小説を映画化した韓国ノワール。チョン・ウ、チ・スンヒョン、キム・ガプス、イ・ホンネの男たちの顔がよかった。韓国映画でこの手の作品には「男優」さんたちは大勢いる。そこのところが日本と違うところだと思う。

勢いは十分あったが、大仰な暴力を振う場面は常識?の範囲で「現実的」に描かれていたので好感を持った。

★車が疾走するシーンで車内が映ったが、疾走するスピード感はなかったのが残念。
posted by ミッキー at 08:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする