2022年12月19日

『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』伏見ミリオン座にて

昨日からiPadの電源がすぐなくなったり、電源入れてもなかなか%が上がらなくて驚いた。サクサク調べてみたら5℃を下回ったら電源の減りや増やしがよくないと書いてあったので、布団にコード付きで入れて30分してみたら元の速度で%が上がっていてホッとした。

🎬『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』バディム・パールマン監督/ロシア、ドイツ、ベラルーシ/129分


第2次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年ジル(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、輸送のトラックで出会った男に持っていたパンと引き換えにペルシャ語の本をもらった。

処刑される寸前で「自分はペルシャ人だ」ともらった本を差し出して一命を取り止める。

しかし、そんなジルに、将来イランのテヘランで料理店を開きたいという夢を抱くナチス食糧班の料理人将校のコッホ大尉(ラース・アイディンガー)から、毎日ペルシャ語を40単語教えるよう命じられた。

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第2次世界大戦時にナチスドイツの強制収容所に入れられたユダヤ人の青年が、自身をペルシャ人と偽り、架空のペルシャ語のレッスンを行うことで生き延びていく姿を描いた戦争ドラマ。

監督はウクライナ出身のバディム・パールマン。

最後まで一気に観せてもらった。ミッキーならお手上げだ。言葉を作って、それをずっと覚えていて、新たに増やしていく。語源は食事配膳の時にユダヤ人の名札を見て作っていくのだ。生きるための必死さが伝わって来た。

終わり方も良かった。これ以上書けないが1900円出しても惜しくはないと思う。

★言葉を暗記するといえば公開中の『ラーゲリより愛を込めて』もそうだ。これも期待を裏切らない作品。是非ご覧いただきたい。
posted by ミッキー at 09:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月18日

郷愁さそう町の風情が主役 12月30日公開『柳川』

🎬『柳川』チャン・リュル監督、脚本/中国 、日本、韓国/112分/12月30日より新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー公開。

自分が不治の病であることを知った中年男・ドン(チャン・ルーイー)は、しばらく会っていなかった兄・チュン(シン・バイチン)を誘い、日本の柳川へ行くことにした。柳川は北京語で「リウチュアン」と言って、兄弟が青春時代に愛した女性「柳川(リウ・チュアン)」と同じだった。

その女性は20年ほど前にチュンの恋人だったが、ある日突然姿を消してしまった。今はその柳川で暮らしていて、理由を知りたくて、チュアン(ニー・ニー)に会いに行くのだ。

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『キムチを売る女』『豆満江』のチャン・リュル監督が、2019年製作の「福岡」に続いて日本を舞台に撮りあげた人間ドラマ。福岡県南部の柳川市を舞台に、喪失感を抱える人々の心情を静かに描いている。

日本の柳川と言われてもどこにあるかわからないミッキーだが「柳川鍋」は知っている。調べてみたら柳川は福岡県にあって、柳川鍋の発祥地でもあるらしい。町には堀割(地面を掘ってつくった水路)がいくつもあって郷愁があるのんびりとした町の風情があった。

そんな町のライブハウスでチュアンは静かな声で歌っている。ムードのある歌い方で客は数人だが熱心に聴いている。そんな中に兄弟は知らせもせずにお店に入っていくが、歌い終わったチュアンは、昨日まで会ってたように2人の席につく。

何もかもチャン・リュル監督の世界にどっぷりはまり込んで、柳川の飲み屋(中野良子さんが女将)や宿(池松壮亮が屋敷の一部を旅館にしている)に同行させてもらった気分になった。

もちろん、兄弟とチュアンの心情はちょっと複雑だが、「柳川時間」で真実が明かされていくテンポは心地良かった。

★柳川出身では有名な北原白秋。オノヨーコさんは東京出身だがご先祖本家が柳川。
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2022年12月17日

12月16日公開映画(2)『Never Goin’ Back/ネバー・ゴーイン・バック』

🎬『Never Goin’ Back/ネバー・ゴーイン・バック』オーガスティン・フリッゼル監督、脚本、編集/アメリカ/86分

高校を中退した親友同士のアンジェラとジェシー(マイア・ミッチェルとカミラ・モローネ)は、兄とその友人と4人でアパートを借りて共同生活を送っているが、バイト三昧の日々で、家賃を払うのがやっとの極貧生活を送っている。

それなのに、ジェシーの誕生日に1週間のビーチリゾートのバカンスをプレゼントしたいアンジェラは、家賃を支払はなければならないお金で2人分の夢のチケットを購入する。

不足分を稼ぐために無茶な追加シフトを入れるが、家に泥棒が入ったり、兄のせいで刑務所に入れられたり、大麻入りクッキーを間違って食べてしまったりで散々な目に合う。挙句の果てに頼みに綱のバイトもクビになりそうになって……。

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ミッキーお婆にとって孫世代。日本とアメリカとは事情がちょっと違うがハラハラした。遅刻したりお客に不評をかったりしても大目に見てくれる「頼みの綱の店長」から「学校に遅れるよ、一生ウェートレスで暮らすの?」という台詞もあるので、きっと高校の単位だけでも取りに行ってるのかな、さして重要でないにしてもお婆年代は「中退」だけは勘弁。

悪いこともやっている女の子にはハラハラするけど、親たちはもう見放しているんだよね。そこんところが可哀想でもある……女の子たちと一緒になって楽しみたいと思う映画だったけど、ミッキーには心配でこっちがお腹が痛くなりそうだった。(彼女たちもどちらかがお腹痛くなるシーンがあって、そこが見どころ⁉︎)

★監督のオーガスティン・フリッゼルの実体験をもとに脚本を執筆し、長編初メガホンをとった。続く2作目はNetflix『愛しい人から最後の手紙』
posted by ミッキー at 01:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする