2022年12月22日

中央アジア今昔映画『南の海からの歌』今池シネマテークにて

🎬『南の海からの歌』マラト・サルル監督、脚本/ロシア、フランス、ドイツ、カザフスタン/84分/2004年

とある村で暮らすロシア人のイワンとカザフスタン人のアサンは隣同士で親友。しかし、イワンは妻マーシャが産んだ男の子が黒い髪の毛で、外見から彼女とアサンの浮気でできたと疑い、2つの家族関係は悪くなる。

15年後、成長した息子はアサンのように馬乗りになって家出をする。

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字幕が白地のところに出る時はほとんど読めなくて残念だった。それに少し寝たので映画のストーリーははっきりわからない。でも音楽がとても民族風で良かった。男声でビブラートがすごくある声だったが不思議に心地よく、何か力強く祈っているような声だった。貧しい村のようだが、人をもてなす時の大盤振る舞いを見ると「客をおもてなす」ことの上手い民族だったような気がする。




posted by ミッキー at 20:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月21日

DVD『砂の器』

今日、夕方に大須観音方面に散歩がてら行ったら、大須シネマが1000円で短編3本の上映があったので入ってみた。名古屋某大学の映画学科の作品。3作品とも非常に出来が悪く、お金はともかく時間の無駄だった。いつもは3、4人の入りだが、親戚や友人だらけでほぼ満員だった。口直しで家にあったDVDを見た。

DVD『砂の器』野村芳太郎監督/143分/1974年

6月のある早朝、国鉄蒲田駅操車場に扼殺死体が見つかった。被害者の年齢は五十〜六十歳だが身元不明で捜査は難航した。警視庁の今西刑事(丹波哲郎)と吉村刑事(森田健作)は必死に聞き込みをした。

つかめた情報は、蒲田駅前のバーで被害者と酒を飲んでいた若い男が重要参考人として浮かび上ってきたが、そのホステスたちの証言で二人は強い東北弁で話していて、「カメダはどうですか・・・」という言葉だけが分かった。

人の姓と思い東北地方のカメダ姓を調べるが該当者はなかった。今西は地名ではないかと「秋田県・亀田」という土地名を手がかりにして調べ始める。

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これは映画館で2度、テレビでも一度見ていたが、渥美清さんが伊勢ひかり座の映画館支配人として登場したのだ。(今まで、なにを観ていたのか…)この古い映画館に飾ってあった写真が事件の鍵をとく重要な場面だった。

その時代の業病を背負って放浪する父子。それを助けた男との縁が捻れねじれた末の殺人事件。

和賀英良(加藤剛)は新進の作曲家であり、ピアノも上手い設定。どうしてお金のかかる作曲(ピアノ以外に弦楽器、管楽器も習得しないといけない)やピアノを、彼の波乱の人生の中で勉強できたか疑問は残るが、戦後の日本の混沌とした世情がしっかり描かれていた。
posted by ミッキー at 22:39| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月20日

Netflix『愛しい人から最後の手紙』

🎬『愛しい人から最後の手紙』オーガスティン・フリッゼル監督/イギリス/110分/2021年

ジャーナリストの女性エリー・ハワース(フェリシティ・ジョーンズ)は、1965年に書かれたラブレターの束を偶然見つける。

そこには実業家の妻ジェニファー・スターリング (シェイリーン・ウッドリー) と、彼女の夫を取材する経済ジャーナリストのアンソニー・オヘア(カラム・ターナー)との許されざる恋がつづられていて、駆け落ちの話まで綴られていた。

二人のロマンスに夢中になった彼女はその結末を知るため、文書保管係(ナバーン・リズワン)の助けを借りて調査を始める。やがて、エリー自身も思いがけない恋に落ちていく。

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オーガスティン・フリッゼル監督の公開中の作品『Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック』は第1作目で2018年に製作されていて、Netflixの作品は第2作品目。1作目は瑞々しい若い子たちが主役だが、2作目は大人の恋(不倫だけど)だ。

それも現代と50年以上も前の二つの恋が描かれている。昔は手紙、今はメールで恋の模様が全然違うが、満足いく恋愛映画だった。本当に夢見た幸せが70歳過ぎてから成就するなんて、美しく老いなきゃ話にもならない。もう完全に手遅れなミッキーだけど……。







posted by ミッキー at 19:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする