2022年12月28日

来年初ドキュメンタリー映画はこれだ❗️1月6日公開『カンフースタントマン 龍虎武師』

🎬『カンフースタントマン 龍虎武師』ウェイ・ジュンツー監督/香港、中国/92分/1月6日より新宿武蔵野館、名古屋名演小劇場他にて全国ロードショー公開。

1970年代から90年代に数多くのアクション映画を生み出し、世界中に大きな影響を与えた香港映画。それを支えたのは危険なアクションを命を顧みず、代役を務めた武師(スタントマン)たちだった。



サモ・ハン、ブルース・リャン、ユエン・ウーピン、ドニー・イェン、ツイ・ハーク、エリック・ツァン、アンドリュー・ラウら香港映画人や実際に活躍したスタントマンたちの証言や、映画のシーンや貴重なメイキングフィルムなどを交えて香港映画の光と影に迫っている。

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これ、夜中にオンラインで見て失敗した。心も体も浮き立ってしまい……とうとう朝まで2回通して見てしまった。大画面でみたらどうなっちゃうのだろう。

面白いのはもちろん、勉強にもなったし、香港映画最盛期に映画はスタントマン無しでは考えられなかったことを改めて教えてくれた。

製作側も監督さんらも「下にも置かない」丁寧な扱いをしていたのも頷けた。

当時のスタントマンたちの奥さまはどんな気持ちで仕事場に送り出していたのだろうか……。
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2022年12月27日

『ほの蒼き瞳』イオンシネマ名古屋茶屋にて

🎬『ほの蒼き瞳』スコット・クーパー監督、脚本/アメリカ/129分


1830年のある冬。米ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校で、ひとりの士官候補生が、心臓がくり抜かれた死体となって発見された。

奇異な事件で、学校の体面に傷がつくことを恐れた校長や幹部たちは、秘密裏に調査するため、引退していた地元の元刑事オーガスタス・ランドー(クリスチャン・ベール)に真相解明を依頼する。

調査を進めるうちにランドーは、詩を愛する風変わりな士官候補生のエドガー・アラン・ポー(ハリー・メリング)と出会い、2人で事件の真相に迫っていく。


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ストーリー展開が丁寧でスルスルと頭に入った。しかしNetflixで来年早々(1月6日)にやるとは観てからわかった。ちょっと残念。

エドガー・アラン・ポーの若かりし姿が「きっとこうだったのか」と思わせる面白さもあって興味をそそられた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/エドガー・アラン・ポー で調べてみたら写真のお顔がハリー・メリングと似ていたところがあった。

40年間のアラン・ポーの一生はほぼ貧しくて苦労の連続の人生だったことがわかった。

posted by ミッキー at 21:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月26日

ドキュメンタリー3題『百姓の百の声』『浦安魚市場のこと』『たまねこ、たまびと』今池シネマテークにて

🎬『百姓の百の声』柴田昌平監督、撮影、編集/130分

お百姓さん(放送禁止用語だとか)彼らが畑で、ビニールハウスの中で、何と格闘しているのか、何を考えているのかをベテランお百姓さんに話を聞きながら描かれている。ちょっとやそっとでは解決できない様々な矛盾を、経験から得た独自の工夫で克服する姿を映している。

『千年の一滴 だし しょうゆ』の柴田昌平監督(来場❗️)が「食」の原点である「農」をテーマに、全国の農家の人々の知恵や工夫を教えてくれるドキュメンタリー。

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いやいや、勉強になった。「法人農山漁村文化協会」という組織も「現代農業」という雑誌も知らなかった。種の交換会も、種勾配の様子も普段見ることができない場所を見せていただいた。



農山漁村という協会なら「漁」もあるのかな? もしあるなら次回作はそちらのことを教えてほしい。

🎬 『浦安魚市場のこと』歌川達人監督、製作、録音、撮影、編集/98分

かつて漁村だった千葉県浦安では、1953年に浦安魚市場協同組合が発足。しかし、1958年に発生した本州製紙江戸川工場悪水放流事件(黒い水事件)の影響で、漁業権を放棄した浦安は埋立地になる。

1971年に現在の浦安駅から徒歩数分の場所に移転した浦安魚市場は、業者への卸しだけでなく一般の人々への販売も行ってきたが、2019年3月31日に閉場する。

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映像作家・歌川達人の初の長編ドキュメンタリー作品で、2019年に3月に閉場した千葉県浦安市の浦安魚市場と、周辺に暮らす人びとを追ったドキュメンタリー。

魚店経営の威勢のいい森田さんはロックバンド「漁港」でめっぽう勢いのある歌声で驚かせてくれた。ファンもいて掛け声で応援していた。イキがいいのは魚だけじゃない、市場で働く人々もそこに買いに来るお客さんもみんな明るくイキがよかった。

市場は無くなって周りの方々の食卓がどう変わったか、その後を見てみたい。

🎬『たまねこ、たまびと』村上浩康監督、製作、さつえ、編集/91分


東京都と神奈川県の間を流れる多摩川には昔から多くの猫が遺棄され、飢えや台風などで命を落としている。なかには心ない人間によって虐待を受ける猫もいる。

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今公開中の『猫たちのアパートメント』(チョン・ジェウン監督/韓国)のソウル遁村(トゥンチョン)団地にいた250匹の猫がどんなに幸せ猫であったか改めてわかった。この二つのドキュメンタリーを見ると猫たちの天国と地獄だ。

虐待を受けた傷跡や惨たらしい映像もあって気持ちが塞いでしまった。多摩川河川敷に住むホームレスたちとダブるとこもあった。監督さん過去作の『東京干潟』『蟹の惑星』のユーモアがないので、観る前の「身構え」がなく、ショックは大きかった。

★写真家の小西修さんは30年以上、猫たちをカメラに収めながら、猫を世話するホームレスやボランティアの人びとと交流し、救護活動を続けている。今作は小西の活動に2年間密着。多摩川に生きる猫と人の知られざるコミュニティを描き、命の尊さをドキュメントしている。


posted by ミッキー at 11:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする