🎬『左様なら今晩は』高橋名月監督、脚本/98分
同棲していた恋人に振られ、一人アパートに取り残された陽平(萩原利久)に、白い衣服を着た若い女性の幽霊(久保史緒里)が現れた。びっくりした陽平だったが、ずっと前から住みついていて、元カノとの一部始終を知っているようだった。
幽霊は、自分の名前も、どうして死んだのかも思い出せないらしく、なんとなく愛助(アイスケ)と呼ぶようになった。
このアパートを借りた時の小さな不動産屋(宇野祥平)に聞きに行ってものらりくらり……何か隠しているようだった。愛助を追い出そうと思ってもこの部屋から出られないようで、そのままなんとか二人の生活が続く。
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原作は、漫画家・山本中学による同名コミックの映画化。不器用なサラリーマンと世間知らずの少女のような幽霊の不思議な共同生活をふんわりとした感覚で描いている。
幽霊少女は男性経験がなくて、陽平の同棲生活を見ていて「憧れ」ていて「元カノさんは妙に霊感が強くて出て来られなかった」と言って、陽平が好みのタイプとはっきりと伝えるシーンは、ここで惚れなきゃ嘘❗️と思うほど愛くるしい表情だった。
最後はちょっとホロリとさせるが、良い終わり方だった。
★今日は、この映画の前にお正月映画の『嘘八百 なにわ夢の陣』を観た。この映画に宇野祥平さんが印象的な役どころで出ていらっしゃって、『左様なら今晩は』にも出て見えた。この不動産屋の役も効いていて映画に弾みをつけていた。