2022年10月28日
第35回東京国際映画祭2022(4)『雑魚どもよ、大志を抱け!』『アイ アム ア コメディアン』
昨日のランチには感動した。これで1500円ぐらい。野菜不足を解消した。きのこが入った味噌汁や野菜を炊き込んだご飯もおかわりできた。コースターもあったので一枚いただいた。もう一度行きたいが同じところに行き着けることができるだろうか。方向音痴のミッキーに……。
🎬『雑魚どもよ、大志を抱け!』足立紳監督、原作、脚本/145分/Nippon Cinema Now部門
時は昭和の終わり頃。ある地方の町に住む小学6年生男子たち。高崎瞬(池川侑希弥)は、成績にロうるさい母親・佳子(臼田あさ美)と寡黙な父親・作郎(浜野謙太)と甘えん坊の妹(新津ちせ)の4人家族で、仲間たちといつもいたずらしたり、くだらない遊びをしたりして連んでいる。
その瞬の仲間には、犯罪歴のある父を持つ子や吃音で苦しむ子、転校してきた映画監督志望の子も加わって、より一層団結が固まって楽しくなった。
だが他の学級のグループとの権力争いもあって勇気を試される出来事が起きて……。
監督さんは『愛妻物語』の方。2019年の東京国際がワールドプレミアだった。
昭和の終わりは1989年だから、今からおよそ30年前でその当時12歳と計算すれば、この子たち42〜45歳だ。監督さんのお年と近い年齢になっているであろうこの子たち。今、どうしているのかな…‥と知りたくなった作品。
大人も大変だが、子どもらだって本当に大変だ。守るものは親なら家族や仕事、子なら友だちだろう。そんなこんなが赤裸々に描かれていた。
『愛妻物語』の新津ちせちゃんは仲悪い父母の間に立って子どもらしい反応をしていたが、この新作では、ただの甘えん坊の女の子としてどこにでもいそうな「ひょっとして新津ちせちゃん?」と思わせる名演技だった。
🎬『アイ アム ア コメディアン』日向史有監督/108分/Nippon Cinema Now部門
政治に批判的な発言をするようになって、極端にテレビ出演が減った芸人・村木大輔。それでも彼は劇場に居場所を求めて「笑い」を模索する。
大声で二回ほど笑った!話芸として波があるし、間の取り方が一瞬崩れる箇所があるので、もっと勉強の余地はあるが、行動力は抜群だ。アメリカ修行もコロナ禍の苦労、家族への思いなど、笑いながらも切なくなるドキュメンタリーだった。