スコットランド生まれのアラン(少年時代レオ・フラナガン、長じてユエン・ブレムナー)はロックスターを夢見ていたが、保守的な父親と衝突ばかりしていた。
18歳の時、ついに故郷を飛び出しロンドンで暮らし始めた彼は、仲間と共にクリエイション・レコーズを設立。トラブル続きではあったが、アランの確かな才能を見極める力を発揮させて、次々と人気バンドを世に出した。
その一方で、彼はレーベル運営のプレッシャーや家庭問題によって精神的に追い詰められていく。

プライマル・スクリーム、ジーザス&メリーチェイン、オアシスなどを見出し、世界No.1のインディ・レーベルに上り詰めたクリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの波乱万丈な半生を映画化。
波瀾万丈というより狂気の半生と言えそう。お名前もレーベル名も発掘したグループ(オアシスは知っているがどんな曲を歌っていたかは知らない)も知らなくても、ほとばしる熱意、素早い行動力に圧倒された。薬物過剰接種でグループカウンセラーを受けた時に「お金には不自由しないし、薬をやってる時や酒を飲んでいる時は、この上ないほど幸せだった」と宣っていた。
後でご本人を調べてみたら俳優さんと瓜二つだった。ご本人さんがやっている?と思ったほど。音楽関係でなくても人間ドラマとして非常に興味深い作品。