🎬『木樵』宮崎政記監督、撮影、編集/81分/10月1日より名古屋栄・名演小劇場、岐阜シネックス 10月14日より全国順次ロードショー
舞台はほぼ9割が山林の岐阜県飛騨地方。
その地で50年間、木樵(きこり)の仕事で生計を立てている高山市の面家(おもや)一男さんと弟の瀧根(たきね)清司さん2人と、その家族や弟子たちの日常を1年にわたり追い掛けたドキュメンタリー。
林業をなりわいとして生きる「山の暮らし」が穏やかに描かれていた。機械化が進んだとは言え、長年の勘がものを言う伐採、運搬の作業に目をこらした。
2012年公開 沖田修一監督の『キツツキと雨』(この撮影地も岐阜県だった)でも思ったことだが、美味しそうに食べる昼ごはんやその時の語らいが秀逸で、食べたり、休憩したりする小屋は移動できるような作りだった。
★ちょっと残念に感じたのは、大木を切る時、イノシシを射殺する時に「感謝」や「祈り」がなかったこと。これらも木樵さんたちの日常だろうが、観ているこちらはつらいものがあった。