2022年09月12日
あいち国際女性映画祭2022(6)フィルム・コンペティション(実写部門)より『The Note』『MY HOWETOWN』
🎬『The Note』ジェンニー・リム監督/シンガポール/16分
高校に臨時教員として赴任した女性教師は、担任クラスの揉め事の元になっている「このクラスにAIDSがいる」を沈めるために匿名で作文を書くように用紙を配る。
臨時教員だからすぐに主任から授業以外のことは極力関わらないでと注意を受けるが、一人の女生徒が正直に自分がAIDSだと全員の前で告白した。教室は騒ぎになると思いきや、僕も、私もと告白しはじめて……。
ちょっと寝てしまってストーリーが間違っているかも知れない。9月の下旬に関西で開催する「クイア映画祭」でも上映するので観に行きたい。
🎬『MY HOMETOWN』古川葵監督/42分
取り壊しが決定した古い団地。ほとんどの住民はいなくなったが照子の家族(祖母と母親の女ばかりの3人家族)や幼なじみの男子同級生の家はまだ住み続けていた。
19歳の照子は高校卒業してから一年間、母親と同じスーパーでバイトをしてお金を貯めて東京の大学に進学が決まった。そんな時にしばらく音信がなかった父親から照子にメールが入った。
42分の中編映画。この中編が一番難しい尺だ。
照子が上京が決まり、祖母は寂しくなるが大賛成、母親は寂しさと心配が入り雑じる複雑な心境。幼なじみの男友だちは「お前の大学調べたら、だれでも入れるらしいな」と意地悪を言うが一番寂しがっているようだ。
さて父親はなんとなく照子だけに連絡してきただけだが、黙って会ったことを母親からえらい剣幕でしかられた。セリフの中でずっと実家には帰っていない母親の姉か妹がいるのではと思ったが、一つの家から出ていく人、立ち退きが決まってもなかなか出ていかない人の人生を描いていた。