2022年09月11日
あいち国際女性映画祭2022(5)フィルム・コンペティション(アニメ部門)より『ジョディ』『おしらさま』『My Grandmother is an Egg』『MARE』
12作品のうち4作品がアニメですべて満足した。
🎬『ジョディ』袴田くるみ監督/11分
彼女は名前もない女の子ロボット。持ち主の乱暴な扱いや暴力で壊れてしまったので修理に来た。修理するたびに記憶も消されてしまうが、修理の人に「私はいったい何回ぐらいきてる?」と聞く。すぐに答えられない修理人……。
白黒くっきりとした画面の中で時々暖色系の色が出てくる。その色使いが独特。セリフは全編英語。
🎬『おしらさま』嵯峨孝子監督/12分
これは見事な映像だった。サンドアートですべて手で描かれてシーンが変わると手でサーッと消して、次のシーンを手早く描く…技術も内容(東北の民信仰に基づく民話)も馬頭琴の音色も文句なし!
🎬『My Grandmother is an Egg』ジャン・ウーチン監督/イギリス/9分
祖母は3歳で「童養娘」にされ、ある家の長男の嫁として「家にふさわしく」育てられた。苦労の連続の人生を送った祖母は「お金さえあれば道に迷うことはない」と力を込めて言っていた。画像より内容が印象に残った。
🎬『MARE』石田たまき監督/8分
ドラム缶型のロボットがゴミ集めをしている。近くにはカプセル型の家がたくさんあって狭いが快適に暮らせているようだ。外に通常穴が一つだけあって、ゴミ集めにくる時だけゴミをバキュームしてくれる。カプセルに住む画家は海の絵ばかりを書いて気持ちを紛らわしている。
「コロナ禍」の中、外に出られない体験を込めて作られた作品。