今日からミッキー地元の女性映画祭が始まった。27回目を迎える女性監督作品の映画祭。確か3回目からボランティアで参加したはず。ボランティアをやるとほぼ映画祭前日に上映作品を観ることが出来たので(交通費や昼、晩食も出た)けっこうな人がボランティアに集まった。そんなことが昨日のことのように思い出された。
🎬『ギョンアの娘』キム・ジョンウン監督/頑固/119分/2020年
気難しく、時には暴力を振るった夫が死んで、独り暮らしをする中年女性のギョンア(キム・ジョンヨン)は、高校教師をするひとり娘のヨンス(ハ・ユンギョン)とはなかなか会うことができない。
娘とパソコンの画面越しに話す時「トイレに男を隠しているんじゃない?トイレを見せて」とか「部屋はきれいにしているの?お部屋全体を見せて」と言う子ばなれしていない母親だ。
一方、娘は過干渉の母ギョンアに知られないように高校時代からボーイフレンドとは適当に楽しんでいたが、このところ付き合っていた男性サンヒョンに別れを切り出したことで、ストーカーまがいの被害を受けはじめていた。今日も学校の門で花束を持って待っていたサンヒョンに嫌悪を抱いてきっぱりと別れる気持ちを伝えた。
するとギョンアのスマホに娘ヨンスのセックスシーンが送られてきて……。
オープニングにしては重かった。この流れは日本でも起きているので内容的には新鮮味はない。拡散されたシーンは二人が付き合っていた時にお互いに撮っていたことは了解のもの。付き合っている時はよくても別れるとなると非常に危険なものになることはわかると思うが……。
学校の先生(公務員)になることが若い人たちの夢の職業で何年も公務員試験を受ける話は韓国映画によく出てくる。そんな難関をこともなく突破したヨンスがどうして?と思ってしまった。
性的な動画は受け持つ生徒たちまではいかなかったのがせめてもの救いだったが、ヨンスは自分から学校をやめた。そして動画を消す業者に大金を払って、弁護士をたててサンヒョンを訴える体制に入る。
サンヒョンの両親は頭を下げて示談にしてくれと泣きの涙で頼みにくるが拒否。泣き寝入りしないヨンスを応援したい気持ちはあるにはあるが、実刑判決が下った裁判所で両親の泣き叫ぶ声を聞くとミッキーは居た堪れなくなった。