一枚余った青春切符で下呂温泉に。名古屋ーー岐阜ーー美濃太田ーー下呂と待ち時間含めて5時間半。
いつも熱海や伊豆高原の温泉に入っているが、やはり日本三大名泉(有馬、草津、下呂)の下呂は湯が体にまつわり付くようで、とても気持ちがいい。入ったのは430円の「幸乃湯」ロッカーは十円玉を入れたらロックされる。今時、十円玉ロッカーは珍しい。
日曜日の午後2時ごろに入ったが4、5人でゆっくりしていたら、子連れが二組来て子が4人になったので30分ぐらいで出た。しかしぬくもりは名古屋につくまで保っていて、やはり名泉と納得。
JRは冷房がきついので綿の長袖を着ていった。暑いときはうでまくりして電車では長袖、これがグッドチョイスだった。これで岐阜ロイヤルで一本映画が観られたら言うことないが、3時半が最終上映なので仕方ない。
Netflix『ラスト・シフト』アンドリュー・コーン監督、脚本/アメリカ/90分/2020年
ミシガン州の田舎にあるファストフード店。38年間、誇りを持って夜間専門で働き、もうすぐ退職する高齢の白人男性スタンリー(リチャード・ジェンキンス)と、彼の仕事の後を引き継ぐ口が達者なライター志望の黒人青年ジェボン(シェーン・ポール・マッギー)との関係を描いたドラマ。
『扉をたたく人』『シェイプ・オブ・ウォーター』のリチャード・ジェンキンスさん主演と知って早速見た。ちょうどジェンキンスさんも75歳で体の動かし方も表情もミッキーとちょっと似ていて親近感を覚えた。
夜間のファーストフードの責任者として38年間、真面目に働いて、最後に経営者から「気持ちだけ」と言って50ドルのカードをもらっただけにはびっくり。退職金は?年金は?と聞きたくなった。
アメリカの保証制度に疑問が残るが、そんなことを別にしても、ミッキーの好みの作品だった。
幕切れは「2人は世代は違うが理解し合う仲」にはならず、意外と冷たい間柄で終わってしまうが、それが「現実」というものだろうと感じた。