2022年06月19日

ジャン=ルイ・トランティニャンさんのご冥福を祈って『男と女 人生最良の日々』

♪ダバダバダ〜のスキャットで有名なフランス映画 『男と女』の「男」を演じたジャン=ルイ・トランティニャンさんが、6月17日に91歳でお亡くなりになった。

『男と女』は1966年の第19回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞。アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した名作で「恋愛映画の金字塔」といわれている。そして2020年に『男と女 人生最良の日々』が『男と女』の53年後を描いている。

驚くなかれ「男と女、そしてそれぞれのお子」まで53年前と同じ俳優さん❗️これは奇跡的なことだと思う。

『男と女』『男と女 人生最良の日々』を是非DVDで見ていただきたい。

🎬『男と女 人生最良の日々』クロード・ルルーシュ監督/フランス/90分

若い頃はレーサーだった「男」ジャン=ルイ・トランティニャン(88)は海辺の老人施設で誰とも交わらず孤独に過ごしている。過去の記憶といえば「女」アヌーク・エーメ(87)のことだけ。それを察した息子アントワーヌ(アントワーヌ・シレ)は女をさがし始める。

「女」は娘フランソワ(スアド・アミドゥ)と共に雑貨店を営んでいる。突然のアントワーヌの訪問と願いに驚くが会うことにはためらいはなかった。

数日後、二人は介護施設で再会する。「あなたは新入りかい、昔、愛した人と声が似ている、手のしぐさも…」とぎこちなく話すうちに焦点の合わない眼差しが生気に満ちてくる……。

0E91846E-93F5-41CD-9C2D-68069D02E909.jpeg

フランスのムード・ミュージックの巨匠フランシス・レイのお名前をしらなくても、♪ダバダバダ〜のスキャットの一節は聴き覚えがあるはず。1966年に日本公開となったクロード・ルルーシュ監督『男と女』の主題歌だ。この映画はその後の二人を監督、俳優をそのままに作られた映画史上初の奇跡の作品。

この作品は時の流れの中で存在する人間そのものを描いている。心の奥底にしまい込んでいた愛の喜びや悲しみが、甘酸っぱい香りと共に蘇ってきて久しぶりに若返った心地がしたが、手遅れと思うが「美しく老いる」という難問に挑戦するエネルギーもいただいた。

★同じ学校の寄宿舎にいたそれぞれの息子、娘も今や60歳。もちろん同じ役で出ている。
posted by ミッキー at 08:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする