1日中雨降り、とうとう梅雨に入ったのかな。ちょっとバテ気味だが伏見ミリオンに来た。エーリヒ・ケストナー原作でドミニク・グラフ監督の『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』大目的だったが 3時間のうちぐっすり30分、とろとろ30分と体回復に勤しんだようなもの。終盤に近づくにつれて引き込まれてた。昔の実際のフィルムから違和感なく当時の話に移行していたのが良かった。
🎬『アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ』ラドゥ・ジューデ監督、脚本/ルーマニア、ルクセンブルク、クロアチア、チェコ/106分
ブカレストの名門校教師・エミは、夫とのセックスビデオをネット上で拡散されてしまい、学校で大問題に。夜に開かれる緊急保護者会で説明することになって……。
コロナ禍のブカレスト。ほとんど顎マスク。こんなビデオが拡散されては日本では教師は続けられないと思ってしまうが、エミは夫婦だから何も悪いことしていない、拡散したのは不注意だったが、生徒にはちゃんと説明すると言う。
題名からしてどんな映画かと思ったが、やはり最初からセックス実況シーン。肝心なところ隠してあるがなかなかの臨場感だった。それが拡散して生徒も見てしまったとは日本では即クビ。なのにルーマニアは父兄を集めて説明させる様子は以外と民主的な雰囲気があった。
今までのルーマニア映画『4ヶ月、3週と2日』『私の、息子』『エリザのために』などの名画とは違う、良い意味で「迷画」といえる。
★2021年・第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞に輝いた作品。