2022年06月07日

DVD『グッド・ハーブ』

伊豆高原に携帯を忘れてきた。ほぼiPadやラインで通じているが10人ほど繋がりがあるので今週土日とまた行く予定。一番困るのは文章を携帯で(ガラ系/使えるギリギリまで活用する)打ってからiPadの自分アドレスに送って、ブログにあげたり、原稿を送ったりしているので、本当にボケ・ミッキーだ。

ついでにってわけで日曜のEUフィルムデーズの2本はオンラインなしの劇場だけなのでこっそり見に行こうか思案中。転んでもタダでは起きない。

DVD『グッド・ハーブ』マリア・ノバロ監督/メキシコ/2011年

シングルマザーのダリア(ウルスラ・プルネダ)はコミュニティーラジオのパーソナリティ。だがそれだけでは暮らしがたたず、母のララ(オフェリア・メディーナ)に内緒で、息子コスモとの生活費を父から受け取っている。
ララは、メキシコ先住民が治療に用いる薬草を研究する民族植物学者。別れた夫や娘とは適度な距離を保ち自立した生活をしていた。ある日、ララはアルツハイマーと診断されて……。

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不思議な映像空間に浸った。植物(ハーブ)の薬効を説き明かす流れと女たちが生を模索する展開は見事。しかし…非常に受け入れがたい展開もあった。娘はシングルマザーと言えども実父から援助され、たまには元夫には子供を預かってもらう。そこに突然母親の介護が忍び寄る。母親も経済的にも自立した女だったが、最期は病院も介護ホームも嫌……という。

人間は生まれ来る時、一人でスルリとはいかない。ほとんどの場合、少なくとも母親の力みや介助が必要だ。

死もいくら自立していても一人死に行くことはできないのだろうか。娘に自分はこう死にたいなど言うべきか?死に向かう難しさと女性の自立の不確かさだけが印象に残った。


★植物の効用が何度か画面に表れる。それが映画内容とあいまって非常に意味深であった。人にも効用があり、家族、それを取り巻く人たち一人ひとりの効用が生活をスムーズにさせたり、反対にやりにくくさせたりしているのかなと思った。

★母親ララ役のオフェリア・メディーナは、ポール・ルデュク監督の『フリーダ・カーロ』の、眉毛が一本につながっていた主役の女優さんだ!
posted by ミッキー at 07:47| Comment(0) | DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする