2022年05月15日

ヒナゲシの花からヒマワリに 5月20日公開『シング・ア・ソング 〜笑顔を咲かす歌声〜』

3日ほど前からシドニーに住む娘夫婦が大変なことに。大きな家で3部屋を貸していて、今入っているのは2部屋。それぞれシャワー、トイレ、台所が付いているので交渉なしで暮らせる。一つ空いている貸し部屋に娘だけ移動して「家庭内別居」。一つ部屋が空いていてよかった。

そう、連れ合いのエディがコロナになって……。

娘もそばにいたから用心して別居。遠くにいるから何もできないがそれでも心配はつのるばかり。シドニーはほぼマスクしているのはアジア人のみ。職場は日本企業だが、窓のない部所。常にヒヤヒヤしていた。

連れ合いのエディは呑みすけできっと友人たちといったお店かなと娘が言ってたが、どこで拾ってきたか不明。

🎬『シング・ア・ソング 〜笑顔を咲かす歌声〜』ピーター・カッタネオ監督/イギリス/112分/5月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷、名古屋・伏見ミリオン座他にてロードショー公開。

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監督は『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ。時は2009年、舞台は某イギリス軍基地、主人公は軍人の妻たち。

最初のシーンは戦況が激しいアフガニスタンに出発する朝のひととき。6ヶ月の間留守を預かる妻たちは「どうか無事で帰って来てほしい」の言葉をのみこんで、軍服に身をつつむ夫を基地のバス乗り場まで見送る。

その中の一人、大佐の妻ケイト(クリスティン・スコット・トーマス)はことあるごとに「大佐の妻」をひけらかし、他の奥様方に煙たがられている。だが一人息子を戦地で亡くしたという癒えない苦しみを背負っている。留守を守る妻たちのまとめ役のリサ(シャロン・ホーガン)は、昼間は基地のスーパーで働いている。明るい性格で皆に好かれているが年頃の娘が反抗的で手を焼いている。

そんな二人があることがきっかけで合唱団を結成することになって……。

合唱か、よくある話だと思って見ていたが、あることに気づいた。他旋律と自分のパートの旋律が合わさって合唱になる。旋律を「意見」に置き換えると「人の意見も聞いて、自分の意見も言う、それを繰り返していくことによって合わさって調和する」それは言うほど簡単なことではないが、「平和」に通じる道と感じた。

声もバラバラでやる気なしの合唱団が喧嘩しながらも、自分たちが夫のいる戦地に送った手紙の文章を寄せ集めて歌詞を作り、作曲して大舞台で披露する。そこで映画は幕になっているが、彼女たちの歌声は今もどこかで響いているように感じた。
posted by ミッキー at 09:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする