初主演作『ローマの休日』でアカデミー主演女優賞を受賞。映画スターとして輝かしいキャリアを築きあげたが、実生活では二度の離婚も経験。晩年にはユニセフ親善大使など慈善活動を通して多くの人々を救済した。
映画では貴重なアーカイブ映像をはじめ、映画関係者たち、息子や孫、友人ら近親者のインタビュー映像を交えながら、名声の裏側に隠された姿を追っている。
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誰をも魅了する上品な笑顔の中に、実生活の悩みや思うようにいかない家族間のいざこざがあったとは、このドキュメンタリーを見るまで、ほとんど知らなかった。
一番印象に残っているのはユニゼフ親善大使の活躍ぶりだ。オードリーの親善大使の5年間で規模も資金も倍になったこと。
彼女は「この活動で「ローマの休日」で勝ち得たことが初めて役にたった」と語っている。
このドキュメンタリーの中ではオードリー・ヘプバーン主演映画の数々、映画で使用した衣装、彼女の息子たちやお孫さんも思い出話などがたくさん含まれている。
世代を超えて愛され続けるハリウッド黄金期の伝説的スター、オードリー・ヘプバーンの知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。
★ これを書く前に初主演作1953年の『ローマの休日』をDVDで、1964年の『マイ・フェア・レディ』をNetflixで見た。60〜70年前の作品ながら、二つの作品のラストシーンが色あせるどころか新鮮な感動を与えてくれた。