2022年05月13日

5月13日公開映画(1)『バニシング 未解決事件』『シン・ウルトラマン』

🎬『バニシング 未解決事件』ドゥニ・デルクール監督/韓国、フランス/88分/ミッドランドスクエアシネマ2にて

韓国・ソウルで身元不明の傷だらけの遺体が発見される。遺体は指紋も消されていた。

捜査する刑事ジノ(ユ・ヨンソク)は事件解決の手がかりとして、シンポジウムのため来韓していた国際法医学者のフランス人アリス(オルガ・キュリレンコ)に協力してもらう。

彼女のおかげで、臓器や血液が違法な手術によって抜き取られていることを知った2人は、事件の背後にある組織を探っていくが……。

フランスと韓国の合作によるアクションサスペンスと聞いては観に行かないわけがない。だがはっきり言って「ダサク」。サスペンス要素より恋愛映画?と思わせる終わり方にガックリ。愛想なしですみません。


🎬『シン・ウルトラマン』樋口真嗣監督/庵野秀明脚本、企画/112分/名古屋109シネマズ

兵器も役に立たない「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」、通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長に田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官に神永新二(斎藤工)他、メンバーが任務にあたっていた。

そんなある日、銀色の巨人が突然、大空に出現。その対策のためい禍特対には新たに分析官として浅見弘子(長澤まさみ)が配属され、神永と組むことになった。

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日本を代表するSF特撮ヒーロー「ウルトラマン」を世界観を現代に置き換えて再構築した。

人気ある「ウルトラマン」も映画化すれば、こんなにつまらなくなるのかとがっかり。今日はがっかりデーだ。

脚本のせいかセリフは棒読み。特大になる長澤まさみさんが街をボーッとした催眠状態で歩くシーンは、ある意味、男目線を意識していてゲンナリ。戦いのシーンも短く、特に目をひくシーンもなし。

地球を狙う敵の山本耕史がただ一人生き生きとしていた。その他の俳優さんの魅力はいつもの半分以下だった。

★ 初日の4回目に行った。25人ぐらいで少ないと感じ、ちょっと不安になったが、予感はあたった。



posted by ミッキー at 13:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月12日

『チェルノブイリ1986』ミッドランドスクエアシネマ2にて

ひさしぶりに文藝春秋六月号を買った。表紙に倉本聡の「老人よ、電気を消して「貧幸」に戻ろう!」と記してあったからだ。17ページもあるので立ち読みっていうわけ(出来る?)にはいかないが、なかなかいいことが書いてあった。

電気をまったく使わないとはいかないが「テレビは消して」は大賛成。街の派手なイルミネーションなどは必要最小限にして、クリスマスツリー点灯も3日間ぐらいでやめてほしい。

それと水の文が気に入った。水道水をのまないでミネラルウォーターを買って飲んでいることにも懸念している。ミッキーは専用のバケツに水道水を入れて日光に8時間以上あてた水を冷やしたり温めたりして飲んでいる。カルキが抜けておいしい水になっている。

目からウロコの話がたくさん載っていた。

🎬『チェルノブイリ 1986』ダニーラ・コズロフスキー監督、製作、主演/ロシア/135分

かつての恋人と約10年ぶりに再会した男アレクセイ(監督さん)は、彼女(オクサナ・アキンシナ)に自分の子がいたことを知った。3人でキエフに行って新しい生活を始めたいと思っていて、今の勤めている消防士からキエフに転任を決めた。

女は美容院に勤めていて今更、新しい土地には行けないと言う。息子と別れるのは辛いが自分だけで、まず行こうと思っていたその晩に、地元プリチャピにあるチェルノブイリ原発で大きな事故が起こる。

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アレクセイと彼女の経緯は詳しくわからないままで進んでいく。彼は事故の時は休暇中だったが、他の消防士は死んだり怪我していたりで駆り出されてしまう。

彼は10歳の息子に映写機をプレゼントする。喜んだ男の子は夜に数人の友人と自転車に乗って原子力発電所に行き、映写機で映していた時に爆発が起きた。男の子は被爆する。

アレクセイは危険な仕事をする代わりに息子をスイスの病院に搬送してほしいと条件を出して「貯水タンクの排水弁を手動でこじ開ける」作業に志願する。

最初はストーリーが掴みきれなかったが、事故の凄まじさ、現場の混乱状態が真に迫っていて身体が固くなってしまった。映画作りには難はあるが、この部分は必見シーンだった。

posted by ミッキー at 22:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月11日

『マイスモールランド』名古屋ミッドランドスクエアシネマにて

🎬『マイスモールランド』川和田恵真監督、脚本/日本、フランス/114分

クルド人の家族(父、妹、弟)とともに故郷から逃れて、幼い頃から日本で育った17歳のサーリャ(嵐莉菜)は、埼玉県の高校に通い日本人と変わらない生活を送っていた。

教師になりたいサーリァはコンビニでアルバイトをして大学進学の資金を貯めていた。そこで東京の高校に通う聡太(奥平大兼)と出会う。

そんなある日、難民申請が不認定となり、一家が在留資格を失ったことで、サーリャの日常は一変する。

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とてもわかりやすく出来ていた。在留資格が取り消されて、「仮放免」になると、働くことも、県外に出られない、保険証もないなど、どうやって生きていくのか途方にくれる。

父親は解体屋で働いていたが、そのまま働き続けていて見つかり入管施設に入れられてしまう。一家が住んでいるところは埼玉県と東京の境目でサーリァはバイト先が東京都なので行けない。だから援交(パパ活)までする気持ちに追い込まれる。

明るい光も見えない終わり方だったが、これでいいのかと気持ちが沈んだ。難民ではないけれどウクライナ援助を国をあげてやっている十分の一の温情があれば…‥と思わずにはいられなかった。





posted by ミッキー at 22:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする