2022年05月16日

Netflix『マンソン・ファミリーの休暇』

Netflix『マンソン・ファミリーの休暇』J・デイビス監督、脚本/アメリカ/84分/2015年

弁護士をしているニック(ジェイ・デュプラス)の家に、父親の葬儀にも来なかった兄コンラッド(ライナス・フィリップス)が訪ねてきた。彼は画家で、今まで住んでいたところを整理して環境団体に入り、そこで芸術活動をすると言い、途中なので寄ったと朗らかに挨拶した。

子どもに恵まれなかった両親は養子として兄を向かい入れたが、その後、夫婦に子ども(ニック)が出来たために微妙な立場になって、父親との関係は冷ややかなものとなった経緯があった。

だが、兄のコンラッドは明るくて、ニックの妻や幼い息子とすぐに仲良くなった。しかし、話すことは「マンソンファミリー」の殺人の話ばかりだった。幼い息子までに、殺人現場の写真などを見せるので、ニックは早く家から出そうと目的地まで車で送っていくことにした。

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面白かった❗️

兄コンラッドの異常に執着するマンソンファミリーとは、人気女優シャロン・テートを胎児もろとも殺害したグループ。目的の環境団体にいくドライブ中に「あそこにも行きたい、どうせならここも行きたい」と殺害の「名所」を一緒に回り、嬉々と状況の説明をする兄。だんだん狂気じみて来て、コメディーと書いてあったのに、ホラーじみてくる。

そして目的地に着くと、団体の人々は、コンラッドを大層なおもてなしをして特別扱いする。その理由は書いちゃうと大ネタバレになるのでここまで。義理兄弟の俳優さんが個性的で◉、話の展開には驚くが「あるかもしれない」納得感があった。
posted by ミッキー at 21:41| Comment(0) | DVD Netflix | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月15日

ヒナゲシの花からヒマワリに 5月20日公開『シング・ア・ソング 〜笑顔を咲かす歌声〜』

3日ほど前からシドニーに住む娘夫婦が大変なことに。大きな家で3部屋を貸していて、今入っているのは2部屋。それぞれシャワー、トイレ、台所が付いているので交渉なしで暮らせる。一つ空いている貸し部屋に娘だけ移動して「家庭内別居」。一つ部屋が空いていてよかった。

そう、連れ合いのエディがコロナになって……。

娘もそばにいたから用心して別居。遠くにいるから何もできないがそれでも心配はつのるばかり。シドニーはほぼマスクしているのはアジア人のみ。職場は日本企業だが、窓のない部所。常にヒヤヒヤしていた。

連れ合いのエディは呑みすけできっと友人たちといったお店かなと娘が言ってたが、どこで拾ってきたか不明。

🎬『シング・ア・ソング 〜笑顔を咲かす歌声〜』ピーター・カッタネオ監督/イギリス/112分/5月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷、名古屋・伏見ミリオン座他にてロードショー公開。

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監督は『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ。時は2009年、舞台は某イギリス軍基地、主人公は軍人の妻たち。

最初のシーンは戦況が激しいアフガニスタンに出発する朝のひととき。6ヶ月の間留守を預かる妻たちは「どうか無事で帰って来てほしい」の言葉をのみこんで、軍服に身をつつむ夫を基地のバス乗り場まで見送る。

その中の一人、大佐の妻ケイト(クリスティン・スコット・トーマス)はことあるごとに「大佐の妻」をひけらかし、他の奥様方に煙たがられている。だが一人息子を戦地で亡くしたという癒えない苦しみを背負っている。留守を守る妻たちのまとめ役のリサ(シャロン・ホーガン)は、昼間は基地のスーパーで働いている。明るい性格で皆に好かれているが年頃の娘が反抗的で手を焼いている。

そんな二人があることがきっかけで合唱団を結成することになって……。

合唱か、よくある話だと思って見ていたが、あることに気づいた。他旋律と自分のパートの旋律が合わさって合唱になる。旋律を「意見」に置き換えると「人の意見も聞いて、自分の意見も言う、それを繰り返していくことによって合わさって調和する」それは言うほど簡単なことではないが、「平和」に通じる道と感じた。

声もバラバラでやる気なしの合唱団が喧嘩しながらも、自分たちが夫のいる戦地に送った手紙の文章を寄せ集めて歌詞を作り、作曲して大舞台で披露する。そこで映画は幕になっているが、彼女たちの歌声は今もどこかで響いているように感じた。
posted by ミッキー at 09:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月14日

5月13日公開映画(2)『グロリアス 世界を動かした女たち』

🎬『グロリアス 世界を動かした女たち』ジュリー・テイモア監督/アメリカ/147分

大学時代に留学したインドで男性から虐げられている女性たちの悲惨な状況を目の当たりにしたグロリア(アリシア・ビカンダー、中年以降はジュリアン・ムーア)は、帰国後、ジャーナリストとして働き始める。

しかし、女だからと、ファッションや恋愛のコラムしか書かせてもらえなかった。そこで彼女は、高級クラブ「プレイボーイ・クラブ」にバニーガールとして潜入。女性を売り物にする実態を告発する。

1972年。徐々に女性解放運動の活動家として知られるようになった彼女は志が同じ女性たちと女性主体の雑誌「Ms.(ミズ)」を創刊。

MissやMrs.とは別に、女性の新しい総称としてMs.ミズと呼び、全米の女性に受け入れられていく。

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少女時代、大学生やライターを志望する若い時代、中年以降と俳優が変わるので、始まりの10分ぐらいがとても重要になる。だから遅刻してしまうと少し分かりづらいかもしれない。

世界的に有名な女性活動家で実際のお写真を見たがジュリアン・ムーアさんはよく特徴を掴んでいた。

昔だからいろんな差別があったのはわかるが、今でも世界中で差別は起こっている。コロナ禍で女性の自死が多くなったと聞くがそれも関係があると思う。

弱者が平穏に過ごせる日々は来るのだろうか……。

★彼女は「この運動はマラソンではなくリレーだ」と力強く語っていた。
★ローバ・ミッキー https://www.myhappysecondlife.com/post/mikki14
posted by ミッキー at 21:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする