昨日の晩8時過ぎに思い立って伏見ミリオン座に行って『Ribbon』を観てきた。帰りのバス時間も11時過ぎにあってちょうど良かった。それに観客も4人と少なく、これもちょうど良かった。
🎬『Ribbon』のん監督、脚本、主演/115分
コロナ禍の2020年。美大生のいつか(のん)は大学の卒業制作展が中止となり、1年かけて制作した作品を持ち帰ることになった。いろんな感情が押し寄せてきて何も手につかない彼女は、汚い部屋で昼過ぎまで寝ているだらしなさ。
心配してくれる両親と喧嘩、妹のまい(小野花梨)もコロナに過剰反応し、普段は冷静な美大生の親友・平井(山下リオ)とも意見が食い違い気まずいことになって__。
若い時しか作れないピュアな作品だった。リボン🎀がたくさんヒラヒラと出てくるがはじめは何を表しているのかわからなかったが、それも中ほどから理解できた。
美大の卒業制作は展示はなくても教授の査定は必要で、芸大などは「お買い上げ作品」は卒業制作者の羨望の的にになるほど。いくらコロナ禍でもそれに何もふれない展開がちょっと惜しい気がした。大学の講堂や体育館に一時的に保管できるだろうに、ぶっつぶすなどもっての他だ。
夜、忍び込んで絵画を仕上げていた友人がまともな美大生。
でも、のん監督のピュアな才能は◎、中学時代の男の子の立ち位置も俳優さんも◎。
コロナ禍の「あるある」が、ちょっと極端に描かれていたのがお面白かった。