🎬『愛なのに』城定秀夫監督、脚本、編集/107分
古本屋の店主多田(瀬戸康史)は昔のバイト仲間の一花(さとうほなみ)のことが忘れられなかった。
そんな彼の前に女子高生の岬(河合優実)が通ってきては求婚の手紙を渡しにくるようになった。「あなたは16歳、僕は30歳、付き合えば犯罪だよ」と遠ざけようとするが一心に手紙を書いてきて、時には彼の横に座って弁当を食べたりしていた。
一方、一花は結婚まじかでフィアンセが同窓会で一夜の浮気をして彼女にバレてしまう。一花は腹いせに「同じことするわ」と、相手にちょうどいい男として多田に連絡するが……。
これ期待せずに観たがツボにはまった!脚本、カメラワークが◎。俳優さんも見かけない方々で新鮮に感じた。
女子高生は彼が店番をしながら読んでいる本を棚に戻るのを待っては買っていた。どうしても名前が知りたいので本を万引き、追いかけられて捕まり、始めて彼の名前を知る。その時、ちゃんと理由を話して求婚している。確信的な行動で最後までぶれない少女。
この少女の行動や佇まいが気に入った。