「テアトル・クラシック ACT 1愛しのミュージカル映画たち」 http://www.theatres-classics.com/
🎬『イースター・パレード』チャールズ・ウォルターズ監督/アメリカ/103分/1948年
1912年、ブロードウェイの有名なダンサーであるドン・ヒューズ(フレッド・アステア)は、パートナーのナディーン(アン・ミラー)と組んで人気者になっていたが、ナディーンは大物興業師にスカウトされて、ヒューズから去っていった。
打ちのめされたヒューズはナディーンを見返すために偶然見つけた酒場のダンサーのハンナ・ブラウン(ジュディ・ガーランド)を新しいパートナーとしてレッスンするが……。
ミュージカルスターのジュディ・ガーランドとフレッド・アステアが初共演を果たしたミュージカル映画。ジュディは『若草の頃』から4年後の作品で、ポッと出の田舎娘がだんだんとダンスや歌が上達するにつれて都会的なお顔になっていく。
アステアのタップダンスシーンも二人の歌、踊りにも満足した。一番大笑いしたのは、レストランの支配人が特別サラダの説明を手振りと表情の伝えているシーン。
🎬 『巴里のアメリカ人』ヴィンセント・ミネリ監督/アメリカ/1951年
戦後、一人前の絵描きとなるべくパリにとどまるアメリカ人のジェリー(ジーン・ケリー)は、同じアパートに住んでいる無職のピアニストの親友アダム(オスカー・レヴァント)と、その友人の有名歌手アンリ(ジョルジュ・ゲタリ)の3人は親しくなる。
ジェリーは、金持ちで妙齢の美人ミロ(ニナ・フォック)に絵が気に入られて、支援者になると持ちかけられる。 嬉しい話だったがジェリーにはパリ娘のリズ(レスりー・キャロン)に一目惚れしていた。
そのリズは内々で恩のあるアンリと婚約をしていて……。
完成度の高いミュージカル!舞台装置など多くの工夫がされていて、その一つひとつが登場人物の心理状態をも現していた。
オンラインの小さな画面で見たが、それでもしばらくは興奮がおさまらなかった。音楽はかの有名なガーシュイン。
ミッキーが気に入った男は3人の中でも地味?なアダム。作曲家でピアニストでもある彼がオーケストラをバックにピアノコンチェルトを弾く場面。よくよく見ると指揮者もバイオリンも大太鼓も観客もみんなアダムだった! 彼の野望が的確に現れていた。どこからこのアイデアが浮かんだのか驚くばかりだった。
公開時には全作品を大スクリーンで見たいが、時間がなくてもこの作品だけは劇場に行きたい!