🎬『ライダーズ・オブ・ジャスティス』アナス・トマス・イェンセン監督、脚本/デンマーク、スウェーデン、フィンランド/116分/1月21日より新宿武蔵野館他にて全国ロードショー公開。
アフガニスタンの戦闘地域で活動する軍人マークス(マッツ・ミケルセン)は、妻が列車内の爆発事故で亡くす。呆然とする一人娘マチルデ(アンドレア・ハイク・ガデベルグ)と共に悲しみにくれていた。
そんな彼の元に数学者のオットー(ニコライ・リー・コース)が訪ねてきた。亡くなった妻と同じ列車に乗っていて、席を譲ったオットーは自責の念に囚われていたが、事故は列車事故は偶然ではなく、バイクギャング「ライダーズ・オブ・ジャスティス」のボスに対する証拠を提出しようとしてた重要証人を暗殺するために計画された事件だとマークスに告げる。怒りに震えるマークスはオットーらの協力を得て復讐に身を投じるが……。

マッツの出る作品なら必ず観るが、コレはマッツの殺した者への怒りが猪突猛進で進んでいく。彼の所有する広くて立派な工作室に集まる役者も個性派が集結していて(ラース・ブリグマン、ニコラス・ブロ 、グスタフ・リンド、アルバト・ルズベク・リンハート)時にはクスッと笑えるセリフも織り込んでいる。
まず最初のシーンが、年寄りが孫娘に自転車をクリスマスプレゼントにしようと自転車屋さんに行ったが、赤い自転車はあったが、娘は青がいいと言うので、自転車屋は探してみると請け合った。(ここでの登場人物はこの作品とは関係ないが、この続きは最後にまた出る)まあ、ここからは書けないが、この原因がなければ妻は死ぬことはなかった……と思える展開になっている。
ちょっとした行動や言葉で「意外な展開」を生み出し、人生の道が変わるということが示唆されている作品だった。
★監督のアナス・トーマス・イェンセンさんは2000年『ミフネ』の脚本家。忘れられない映画だ。