2021年11月27日

11月26日公開映画(2)『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

🎬『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』アントワーヌ・ビトキーヌ監督/フランス/100分/伏見ミリオン座にて

ある美術商がとある絵画競売会社のカタログから13万円で落札した1枚の絵。彼はロンドンのナショナル・ギャラリーに依頼して、専門家の鑑定を経てダ・ヴィンチの作品として展示される。

その絵に、投資目的の大財閥、手数料を上乗せして儲けようとする仲介人、国際政治での暗躍が噂される某国の皇太子など、それぞれ思惑を抱えた人々が世界中から集まってくる。そしてついに510億円で競り落とされて……。

8ACAACB7-DEE6-430D-BE1D-BB7F044A792E.jpeg

この日公開の映画を3本観たが、これが一番面白かった。まるでミステリー&サスペンス映画のようなドキュメンタリー。

真面目で温厚そうな絵画仲介者はまるで詐欺師、だけどこれは慣例の範囲と平然としている。世界的に超有名な鑑定家4人のうち「偽物」とはっきり言ったのは1人だけ。ダ・ヴィンチが描いたのとダ・ヴィンチ工房が描いたのとは雲泥の差らしい。

芸術は崇高だが周りで儲けようとする人たちの様子がこと細かく描かれていて、もう一度観たいほど。全然絵画に興味のない方も、うーんと楽しめるドキュメンタリー。

★ ダ・ヴィンチの最後の傑作とされる絵画「サルバトール・ムンディ」その絵は通称、男性版モナリザと呼ばれている。
posted by ミッキー at 12:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月26日

11月26日公開映画(1)『ディア・エヴァン・ハンセン』

シドニー娘夫婦から、日本映画祭オープニング『Hokusai』に行ってきたよとラインが来た。以下そのまま。

シドニーはここんとこずっと雨で、しかも電車が悪天候でノロノロ運転で、客入りわるいかもと思ったけどほぼ満員だったよ。本来は監督さんや主演の方がこられたりするけど、今回はビデオメッセージ。

田中泯さんの北斎が、あの有名な富士の絵を仕上げたときに、wow…って場内でドヨメキがあった。北斎って誰?というオージーでも、あの絵を見て、あの人か!とわかった瞬間だね。

若いころの柳楽・北斎、と田中泯・北斎とのギャップがなくてよかった。歳をとると身長縮むけどそこだけが言ってみればギャップかな。声とか、話し方とか、口の半開きとか、2人が繋がっていた。

青い色粉を持って雨の中踊るのは田中泯さんだからできたよね。泯さんだから、そのシーンをいれたのかな。

実際に摺師が版画絵におこしている手作業の刷り上がったところで、またwow…って会場が盛り上がってた。

エディもすごく感動していたよ。すすめてくれてありがとうね。

★娘夫婦は、日を変えて 相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜を見る予定だ。

🎬『ディア・エヴァン・ハンセン』スティーブン・チョボウスキー監督/アメリカ/138分/名古屋109シネマズにて

仕事が忙しい母親と2人暮らしで、学校に友達もいない高校生のエヴァン・ハンセン(ベン・プラット)は精神カウンセラーから自分宛の手紙を書くようにと言われて書いた「Dear Evan Hansen(親愛なるエヴァン・ハンセンへ)」を、いつも異常な行動をしたり暴力をふるったりする同級生のコナー(コルトン・ライアン)に持ち去られてしまう。

そのすぐ後に、コナーが自ら命を絶ったという悲報が届く。彼のポケットにあったエヴァンの手紙を見つけたコナーの両親は、息子とエヴァンが親友だったと思い込んでしまった。

悲しみに浸るコナーの両親をこれ以上苦しめたくないと、コナーとのありもしない交友関係を話すが……。

F5BE6DEC-D1D5-4CE9-AC7B-ABBD6D80F507.jpeg

正直なところ『ワンダー 君は太陽』は好みの映画でなかったので新作も期待せずに観た。あ〜、やっぱり好きな作品ではなかった。

その場の雰囲気で、引っ込みがつかない嘘をついてしまったエヴァン・ハンセン、撤回するチャンスはあったはずだが、どんどん嘘が独り歩きしていくのでハラハラした。

でも救いは、ちょっと口やかましくて病院の仕事が忙しい母親の冷静な態度だ。このお母さんはコナーの両親から学費援助の話をきっぱり断っていた。息子に、母親のNO Thank You と言える力が少しでもあればこんな騒動にならなかったのに……。

嘘がばれた後も、そう痛手もなくほんわか?と終わっていたのが解せない。

★楽曲はよかったがほぼ歌う時に聴こえるはずの「息継ぎ」の息の音がカットされていたので、聴いているとこちらが息苦しくなった。全部ブレス音をつけて、とは言わないが歌が平板になるので少しは残してほしい。一番上手くブレス音も適当にあったのは母親のジュリアン・ムーアだった。
★これ東京国際映画祭のクロージング作品。今年のオープニングもクロージングも気に入らないものだった。
★『ユダヤ人の私』も観たが半分以上寝た。トホホだが、二回観る気になりそうもない。
posted by ミッキー at 01:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月25日

母豚グンダから慈愛あふれて 12月10日公開『GUNDA/グンダ』

🎬『GUNDA/グンダ』ビクトル・コサコフスキー監督、脚本、編集/アメリカ、ノルウェー/93分/12月10日より渋谷ヒューマントラストシネマ、新宿シネマカリテ、名古屋伏見ミリオン座他にて全国順次ロードショー公開

ノルウェーのとある農場で暮らす母ブタGUNDA。生まれたばかりの子ブタたちが必死に立ち上がり乳を求める。そこには一本脚で力強く地面を踏み締めるニワトリや大地を駆け抜けるウシの群れもいて……。

978A635E-D3A8-4CA5-B62D-F3FF4EC6B794.jpeg

これは試写室ではなく小さい画面のオンラインで見た。はじめこそ「こりゃ、眠たくなりそう…」と頭をかすめたが、それも3分も過ぎると前のめりの姿勢になった。

グンダの鼻先でワラの中から生まれ落ちたばかりの赤ちゃん豚をどうにか自分の乳房まで持っていく。10匹ほど生まれたが動作の早いものからうろうろするものが乳房のまわりに集まってくるのを、ちょっともてあまし気味の表情をしたり、まだワラのどこかにいないかと鼻先で探してみたり、なかなかの母親ぶりだ。

モノクロ、無音(自然音のみ)、ナレーションなしの作品だが、動物の世界の「喜怒哀楽」が静かに潜んでいた。この作品を製作者の1人として俳優のホワキン・フェニックスさんが名乗り出たのも頷ける無音ドキュメンタリー。
posted by ミッキー at 10:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする