2021年10月10日

山形国際ドキュメンタリー映画祭をオンラインで(3)『沈黙の情景』『午後の風景』『ヌード・アット・ハート』

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詳しくは http://yidff.jp/

🎬『沈黙の情景』ミコ・レベレザ、カロリーナ・フシリエル監督/メキシコ、フィリピン、アルゼンチン、韓国/70分/2021年/アジア千波万波

映像はメキシコの太平洋側にある島内とほぼ自然界の音だけ。

かつては賑わっていたであろう大型観光施設、ホテル、プール、水族館、洞窟などがある。時折、アナウンスが流れてびっくりする。廃墟なのにアナウンスは定時になる仕組みがそのままなのかと戸惑う。

いや「廃墟」ではなかった。洞窟の中に喫茶店があって電気の接触不良で点いたり消えたりしていたのを思い出した。2人連れ(監督さんたち?)が「自分たち以外にもう一人いたね」と呟いていた。

★ただ映しているだけだが、これを見た後、なかなか寝付けなかった。


🎬『午後の景色』ソン・グヨン監督/韓国/73分/2020年/アジア千波万波

韓国のとある川の周辺にある町の人たちの生活、景色など午後のひとときを映している。

川遊びをする家族連れ、細い山道を歩く女性(この女性はカメラを撮りながら、時折出てくる)、道普請をしている男たち、用品店の店先、小さな公園でブランコをして一休みのカメラ女性、床屋と洋品店の店先、田畑で今晩の惣菜になる草をつむおばちゃん、石段に座り込んで話するおばあちゃん、墓場で猫と戯れるカメラ女性等々。

定点カメラで捉えた行く先々での午後はとても穏やかで、ミッキーが毎日散歩するコースにも、まだ「見ていない午後」があると思った。

🎬『ヌード・アット・ハート』奥谷洋一郎監督/日本、フランス、アメリカ/109分/2021年/インターナショナル・コンペティション

衣装ケースなど身の回りに物を、自ら携えて日本各地にあるストリップ劇場を渡り歩く踊り子さんたちの日常を追ったドキュメンタリー。

『スープとイデオロギー』もこの『ヌード・アット・ハート』もオンラインの予定には入っていなかったので、諦めていたが、見ることができた。山形ドキュメンタリーのスタッフの皆様に感謝しなければいけない。それほど両作は素晴らしいものだった。

女たちの日常をカメラが優しい目指しで撮っていた。派手な衣装などがたくさん出てきたが「色調整」が上手く穏やかな色合いに感じた。

彼女たちは「哲学者」だった。その一言、一言はずっと忘れないと思う。是非とも見ていただきたい。
posted by ミッキー at 10:09| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする