2021年10月07日

映画「四」三昧『ディナー・イン・アメリカ』『コレクティブ 国家の嘘』『一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策』『ミッドナイト・トラベラー

用事があったりオンライン映画祭があったりで観ていない映画がたまってしまった。エイ!とはがりに一日オンラインの小さな画面をやめて,映画館に行った。

🎬『ディナー・イン・アメリカ』アダム・レーマイヤー監督、脚本、編集/アメリカ/106分/伏見ミリオン座にて

過保護に育てられたメガネ少女パティ(エミリー・スケッグス)は、孤独な毎日を送っていた。そんな彼女にとってパンクロックを聴くことだけが唯一の楽しみ。

そんなある日、パティはひょんなことから、警察に追われている男サイモン(カイル・ガルナー)を両親に頼み込んで家に泊まれせたが……。

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パンクロックが大好きな少女が、大ファンのパンクバンド「サイオプス」の覆面リーダーを自分の家に匿ったことで起こる騒動&LOVEの青春映画。

とんがった男と可愛いメガネ少女のワクワクする物語に魅了された。でもこんな偶然ってやっぱり映画の中だけだろう。

パティは熱烈な手紙をたくさんサイモンに送っていて、サイモンのカバンには、彼女からのファンレターが何通か入っているのだ。それに気付いたのはサイモンで、そうとは知らないパティは熱っぽくサイモンを語る。それをちょっと恥ずかしげ見つめるサイモン。

🎬『コレクティブ 国家の嘘』アレクサンダー・ナナウ監督、脚本、撮影、編集/ルーマニア、ルクセンブルク、ドイツ/109分/伏見ミリオン座にて

2015年10月、ブカレストのクラブ「コレクティブ」でライブ中に火災が発生。出入り口が一つという劇場ので、死者27名、負傷者180名を出す大惨事となった。さらに、命を取り留めた入院患者たちが複数の病院で次々と死亡。最終的に死者数は64名にまで膨れ上がった。

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ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件を題材に、市民、ジャーナリスト、政治家ら異なる立場から事件に立ち向かう人々の姿を捉え、第93回アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたドキュメンタリー。

ルーマニア映画といえば『4ヶ月、3週間と2日』や『私の、息子』をすぐ思い出す。暗い雰囲気の映画だがルーマニア国家の特有な政治が絡んでいるので忘れられない作品だ。そして、このドキュメンタリーを見てルーマニアの信じられない「闇」を見させてもらった。

★これは4作品のうち一番観客が多く7割の入りで、久しぶりにお隣の席もつまっていた。ぜひ、ご覧になっていただきたい。

🎬 『一人になる 医師 小笠原登とハンセン病強制隔離政策』高橋一郎監督/99分/伏見ミリオン座にて

ハンセン病医療に生涯を捧げ、国の隔離政策に反対した京都大学の小笠原登医師(1888〜1970)のドキュメンタリー映画。

小笠原医師は愛知県の甚目寺の人。地元でこんなに立派な方がいらっしゃったことは知らなかった。小笠原先生のお人柄や生き方に甚目寺の村ではハンセン病の患者さんを嫌がることなく迎えたことに感動した。

★竹下景子さんの落ち着いたナレーションが良かった。

🎬『ミッドナイト・トラベラー』ハッサン・ファジリ監督/アメリカ、カタール、カナダ、イギリス/87分/今池シネマテークにて

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アフガニスタンの映画監督であるハッサン・ファジリとその家族がタリバンの圧政から逃れてヨーロッパに亡命するドキュメンタリー(3台のスマホで撮影された)。

タリバンに反する映画を作ったことで「死刑」を宣告され、捕まれば即死刑だ。この映画に主演した俳優は殺されたと語っていた。

ファジリは妻(妻も映画監督)と共にカフェを経営していたが、友人が内密に「タリバンから目をつけられている」と教えてくれたので国外逃亡となった。その道のりは5600キロにおよぶが、映画の最後まで、ヨーロッパにたどり着いたという知らせはなかった。

posted by ミッキー at 08:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする