2021年06月03日

オンラインで「EUフィルムデーズ2021」(3) 『ことの成り行き』『フェアプレー』『彼女たちの物語』

日本語字幕で見られるのはほとんど見たが、無料とはいえもう少し字幕付きの本数を増やしてほしい。小さな画面で英語字幕は途中で嫌になってやめてしまった。つくづく英語力の無さが情けない。字幕ついた作品がどれも標準以上の出来だから文句を言ったらバチが当たりそうだが……。

明日は明日公開の映画。明後日から3日間はデカローグ10作品を観に行くので来週あたりに「イタリア映画祭オンライン字幕なし」を頑張ってみようと思う。

🎬『ことの成り行き』ダルコ・シュタンテ監督/スロベニア、オーストリア/95分/2018年

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悪さの度がすぎて親も一人息子に手を焼いてしまい、少年院に送られるアンドレイは少年院のリーダー•ジェルコに目をつけられるが、体力もあり機転がきくので次第に一の子分になる。その一方で、ジェルコの都合の良いように利用されることになる。

スロヴェニア初のLGBTをテーマにと紹介文にあるが、それは2割程度。スロベニアの少年院のゆるいことにびっくり。週末は家に帰ることができたり、タバコなどは自由。スマホは持っていいし、教官の人数も少ない。週末にどこかに行ってもそう厳しく問題にならない。

アンドレイはここに入ってからの方が悪くなるので、こっちがおばあちゃんになったように心配になった。アンドレイはどこから見ても骨太美男子。筋肉はついているが体のこなしは柔らかい。特に目がいい。

ジェルコの命令で悪さも度を増すが、どこか「おれ、こんなことしていていいのか?」というような気持ちの動きを端正な顔立ちに表れていた。

最後はジェルコから我慢ならない出来事が二つ重なって、結末としては明るくないが、彼のやることは仕方ないように思う……。

🎬『フェアプレー』アンドレア・セドラーチェコヴァー監督/チェコスロヴァキア、ドイツ/100分

舞台は1980年代のチェコスロバキア。トップスプリンターの少女アンナは、トレーナーと共にオリンピック出場を目指していた。アンナの母もまた娘が鉄のカーテンの向こうの自由な世界で生きるためのチャンスと考えていた。アンナはオリンピックが目前となる中、共産党政権によって極秘密事項でドーピングすることになって……。

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これ、2014年の作品。ドーピング問題が大きく騒がれたのは2016年。ロシアによる国家ぐるみのドーピング隠し騒動があった。その2年も前に製作された映画。自国で公開されたのだろうか。公開されたのならどんな反応があったのだろうか。

毎日注射をうたれたアンナは陸上の成績は目を見張る勢いで伸びていくがおヒゲも伸びてきて……。

🎬『彼女たちの物語』アン•シュローダー監督/ルクセンブルク/70分/2018年

1950年代から現在までのルクセンブルクの女性運動や当時の生活を記録した

ルクセンブルクに住む老女たちの語る昔の生活のお話が、今上映中の『5月の花嫁学校』(マルタン・プロボ監督、脚本/フランス)とリンクしてとっても勉強になった。花嫁学校の女性は特別に幸運な人たちだったと思う。
posted by ミッキー at 11:46| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする