2021年04月17日

『夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年』『マンディンゴ』『フィールズ・グッド・マン』

昨日は伏見ミリオンで初日初回の『約束の宇宙(そら)』で大満足してから今池に。今池シネマテークで3本観た。その3本も気に入ったので久々のラッキーdayだった。こんな日は年で3、4回しかない。だから4本観ても疲れはなかった。

まず『夜明け前呉秀三と無名の精神障害者の100年』 監督は『鳥の道を越えて』の今井友樹。

これは2018年の作品だが、公開時は満員で2回も上映していた渋谷アップリンクに行きながら観られなかった作品。66分と短いが内容は深く勉強になった。

大正7年。東京大学の精神科教授の呉は、日本全国で精神疾患の人がどんな扱いを受けているかを弟子たちと共に調べ歩き、報告書にまとめた方。言葉には簡単に言えない「私宅監置」の状況が写し出されていた。

今は環境も向上したとはいえ「薬」で「監置」が主流。納得のいくドキュメンタリーだった。


続きで観たのは『マンディンゴ』1975年に製作されたが45年ぶりにデジタルリマスター版でリバイバル。監督はリチャード・フライシャー。

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好みから言えばこれがピカイチ。

南北戦争前のアメリカ南部。奴隷市場を営む父息子の物語。まるで家畜同様の扱いで驚いた。奴隷の女はすべて父親の種で子作り。もちろん自分の子でも成長すれば売るし奴隷に産ませても親子に情などは無し。

奴隷でも正統派の黒人(マンディンゴ)を高値で買い闘わせて賞金を取る等々、やりたい放題。

ところが息子の嫁取りで、白人農園主の娘と結婚するも処女ではないと怒り、息子は美人奴隷を愛するようになり……と落ちぶれていく奴隷市場経営親子。


この日の4本目が『フィールズ・グッド・マン』監督はアーサー・ジョーンズ。

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アメリカのコミック・アーティストであるマット・フューリーさんが作ったキャラクター「カエルのぺぺ」が歩む数奇な運命のドキュメンタリー。
マット・フューリーさんは穏やかな紳士。彼の作り出したぺぺは掲示板はSNSで拡散されて行く。もちろんマットさんの意志とは違うかたちで……。
このキャラクターを見た覚えがないが、意識していなかったから見ていても忘れているのかもしれない。

このキャラクターは見ようによっては悲しんでいるようにも、だれかを恨んでいるようにも見えるのが「悪い」ほうに一人歩きして人種差別的なシンボルとなってしまったと思う。だが最後は香港民主化運動の自由のシンボルになっていて、ホッとした。

posted by ミッキー at 13:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする