フランス人のサラ(エヴァ・グリーン)は、ドイツの欧州宇宙機関(ESA)で、長年の夢だった宇宙へ行く事を目指して、日々訓練に励んでいる宇宙飛行士。夫トマス(ラース・アイディンガー)は同じ宇宙機関の物理学者だが離婚している。
サラは7歳の娘ステラ(ゼリー・ブーラン・レメル)と2人で暮らしていたが、「プロキシマ」と名付けられた宇宙飛行のクルーに選ばれる。大喜びのサラだったが、約1年もの間、娘と離ればなれになるので、離婚しても母娘を気遣ってくれるトマスに頼んで訓練を開始するが……。

とっても良い映画だった。こんなにいっぱい宇宙基地の内部を見せてくれた映画は初めてだ。身体の検査、訓練の様子、本人や家族のカウンセラー(この役は『さようなら、トニ・エルドマン』のサンドラ・フラーさん)などきめ細やかに見せてくれた。
母娘の絆も描かれていたが、自分は宇宙飛行士になりたいと願っていたのなら、娘には「離れて暮らす」こともある前提で育ててないのがちょっと残念。
でもそれを除外しても、この作品はみていただきたい。
★最後に本物の女性宇宙飛行士さんと子どもが何組か映し出された。皆、いろんな苦労を乗り越えて「笑顔」になっていると思った。
★坂本龍一が音楽を担当していたが、特に印象に残らなかった。