会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹が13歳の時に書いて、世界30カ国以上で出版されたエッセイ「自閉症の僕が跳びはねる理由」をもとにしたドキュメンタリー。
世界各地の5人の自閉症の人たちの姿やその家族の証言を通して、自閉症と呼ばれる世界が「普通」と言われる人とどう違うのかを明らかにしていく。

映画題名は忘れたが随分前に日本映画で自閉症の男の子を治療研究している医師が「私たちが何でもなく飛び越えている小さな溝もこの子には目の前に川があるように見えているかもしれない、だからいつもそこから動けなくなって大声で助けを求めるように叫ぶと思ってほしい」のようなことを言ったいた。
その時、非常に納得したことだけは忘れてない。
13歳で書いたエッセイにもさっき起きたことも5年前に起きたことも「時間」の観念が「今と過去が一本の帯」のようになっていることや、「安心」する言葉、行動、物、人に執着するなど分かりやすく教えてくれた。
「映像の力」を感じたドキュメンタリーだった。