2021年03月08日

大阪アジアン映画祭2021(3)『スウィートビターキャンディ』『キラー・スパイダー』

昨日は4時ごろまで時間があいたので同じ会場で上映されていたフランス映画『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』(ジル・ド・メストル監督)を観た 。少女ミアが命をかけて白ライオン・チャーリーを守る物語。思っていた以上に現実的に描かれていた。

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南アフリカでは合法になっている「缶詰狩り」の実態を描いたウルリッヒ・ザイドル監督『サファリ』(2018年公開)のドキュメンタリーを思い出した。 きっとDVDになっていると思うので、これとあわせてご覧になることをオススメする。

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🎬『スウィートビターキャンディ』中村祐太郎監督/105分

裕福で何不自由なく育った女子高生・サナエ(小川あん)は、家政夫としてやってきた青年・裕介(石田法嗣)に恋心を抱く。夏休み中で二人っきりになる時もあってドキドキが止まらないサナエ。

彼の気を引こうと無茶な行動をとるが迷惑そうな顔をされても、掃除、窓拭き、庭掃除などまじめに働く祐介をどんどん好きになるサナエ。

ようやく普通に話せるようになる二人だったが……。

この映画には4人の若者が出てくる。お嬢様育ちの高校生サナエと姉、ストーカー加害者で前科持ちの家政夫・祐介、サナエ姉妹の父親の会社に勤めている山下は社長の娘と結婚して将来は、という野望を持っている。それぞれ「今よりもっと満たされたい」気持ちを少なからず持っている。

幸せと感じる「要素」が一人ひとり違う形で交差しながら描かれていた。

★小川あん、石田法嗣というスターを使っても、動じることがなく「撮りたいものを撮る」中村監督のエネルギーが伝わって来た。

🎬『キラー・スパイダー』エブラヒム・イラジュザード監督/イラン/97分/日本初上映

20年前にイラン第2の都市でシーア派の聖廟都市(聖人の御霊をまつった廟がある都市)マシュハドに住む人々は、売春婦ばかりを狙った連続殺人事件に恐れおののいていた。

信仰心の厚い工事現場作業員のサイードは、穢れた社会を浄化するために売春婦を次々と家に連れ込んで殺害、その数は15人以上に上った。殺された女たちは貧しい生活費を稼ぐために仕方なく夜の街に立っていたのだが……。

これは2001年に実際にイランで19人の女性が殺害された「クモ連続殺人」事件のこと。

警察に捕まって尋問されても、裁判でもいっさい反省の意志はなく、表彰されてもいいぐらいと言い募っていた。美しい妻、足の不自由な実母、子供ら2人の5人暮らしで割と大きい家に住んでいて、やや暴君気味だが実母を寝室におんぶして運んでいたり、妻の外出について行けない時はタクシーを使うように言ったりと、よく気がつく夫だった。

そんな普通に生活していた男が殺人を始めるのだが、そのきっかけがはっきりわからない。なぜ矛先が売春婦になったのかもわからない。

きっとこれが「きっかけ」と思うのは、彼の美しい奥さんが、タクシーで買い物に行くのをお金がもったいないので乗り合い自動車に乗って、他の客がいなくなった時に運転手から「誘われて」逃げてきたこと、その時手に軽い怪我をした出来事、それが発端なのだろうか……居眠りなしで観たが、どこのところがはっきりとわからない。






posted by ミッキー at 10:09| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする