2020年12月22日

『その夜は忘れない』名古屋名演小劇場にて

今日はそう寒くも無く晴れていたので何かいい映画やってないかと調べていたら、名演小劇場でまだ見ていない若尾文子主演の『その夜は忘れない』がやっていたので、10時から観に行った。お客様は10人くらい。前列はミッキーだけ。

🎬『その夜は忘れない』吉村公三郎監督/95分/1962年

舞台は1962年の広島市。被爆から17年の月日が流れている。週刊ジャーナルの記者、加宮(田宮二郎)は、戦後17年の原爆記念特集号取材のため東京から広島に来た。

街は見事に復興していて彼は少々肩透かしを食う。そんな中、親友の菊田吾郎(川崎敬三)に誘われて訪れた店「あき」のママ早島秋子(若尾文子)に出会う。

原爆後17年の取材で来て、6本指の子のその後を取材したいと言うと美しい明子の顔が不意に曇ってきて……。

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若尾文子さんのお声が大好き。今作のお相手は田宮二郎で苦み走った深刻な印象が強い俳優さんだが、ここでは真面目な記者さん。原爆の17年後の取材は思惑違いで、街は再建されているし、原爆記念館には広島の土地の人はほとんど来ないし、火傷を負った女性も手に職をつけて前向きに頑張っていて、取材の対象にはならなかった。

そのうちに若尾文子扮する美人ママと行く先々で出会って、そのうちに二人とも離れがたくなる。そして……。

最後の10分は秋子の運命、原爆の影響の恐ろしさを描いて幕になる。

午後から行く予定を辞めて映画を思い出しながら栄までゆっくり歩いた。





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2020年12月21日

DVD『二つの世界の男』

相変わらず『ザ・クラウン』に夢中。

俳優さんも変わって違和感があってもエピソードが進むとそんな感じも無くなってしまう。今はちょうど世紀の恋のお相手シンプソン夫人がジェラルディン・チャップリンさんに変わったところ。お顔のすごいシワに驚いたが、クリスマスから正月中はこれを観まくりたいと思っている。長いシリーズものであきもせず見続けていけるのは脚本もいいが、多方面にわたって描かれているので退屈はしない。

これからサッチャーさんやチャールズとダイアナ妃などどんどん興味のある時代になるのでバーッと見ずにちょこちょこ小出しにしてたのしんでいる。

DVD『二つの世界の男』キャロル・リード監督、製作/イギリス/100分/1953年

1950年代の東西冷戦下のベルリン。軍医としてベルリンに駐在する兄マーティン(ジェフりー・トゥーン)のところに、休暇を利用してロンドンから訪ねてきた妹のスザンヌ(クレア・ブルーム)。

兄の美しいドイツ人妻ベッティーナ(ヒルデガルド・ネフ)がにこやかに出迎えてくれたが、家では不信な電話がかかって来たり、自転車に乗った少年(ディーター・クラウゼ)が自分たちの行動を見張っていたりと緊迫した雰囲気に気づいた。

着いてすぐに街を見物に連れて行ってくれた時に、偶然に義姉ベッティーナの知人イーヴォ(ジェームズ・メイスン)と会った。イーヴォは中年の男だが、若いスザンヌと気が合って、その後、食事やスケートにと2人は親しくなっていったが……。

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1953年の作品でモノクロ。スパイ映画とはいえ、ドンパチはない。男優ジェームズ・メイソン演じるイーヴォが地味ながら魅力にあふれていて、純情なスザンナにだんだん惚れてしまう過程がじんわりと描かれている。

この作品の面白いところは当時のベルリンの様子がよくわかることだった。ベルリンの壁は1961年で、この映画はその前の数年のことだが、意外や通行はできていたことだ。

義姉の秘密、信用ならない男たち、イーヴォとスザンヌの短期間の恋模様に、ハラハラさせられたい。

★ 監督は『第三の男』『フォロー・ミー』のイギリスの名匠キャロル・リード。
主演は『評決』のイギリスの名優ジェームズ・メイスン。
スザンヌ役のクレア・ブルームはチャップリンの『ライムライト』のテリー役のかた。88歳の今も現役で活動中。




posted by ミッキー at 13:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月20日

挫折は人生の終わりではない!12月25日公開『AWAKE』

🎬『AWAKE』山田篤宏監督、脚本/119分/12月25日より新宿武蔵野館、名古屋センチュリーシネマ他にて全国ロードショー公開

英一(吉沢亮)は、かつて日本将棋連盟の棋士養成機関「奨励会」で棋士を目指して切磋琢磨していた。だが圧倒的な強さと才能を持つ同年代の陸(若葉竜也)に敗れた英一は将棋を諦めて大学に入学した。幼い時から父の手ほどきで将棋ばかりしていた英一は人との付き合い方もぎこちなく学生生活を送っていた。

そんなある日、父親(中村まこと)が1人パソコンに向かってコンピュータ相手に将棋をしているのを見て、強い衝撃を受けて……。

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2015年に実際に行われた棋士VSコンピュータの対局に着想を基に作られた山田監督の初長編作品。

吉沢亮の目の魅力にとらわれてしまった❗️大きく見開いた黒目がちの眼に、挫折、孤独、そして、生き甲斐を見つけた時の喜び、コンピューターと向き合う真剣な眼差しが、将棋のことが全くわからない人を虜にする力があった。

自分にはこういう道もあると閃いた後の行動は素早く、すぐに人工知能研究会に訪ねて行く。そこで出会った磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けプログラム開発にのめり込む英一。

この磯野を演じる落合モトキもいい。父親の中村まこともいい。役どころもいいが車間距離ならぬ「人間距離」の取り方が秀逸。

俳優選び、脚本と力のある監督さんだ。

★今まで観た中で日本映画の将棋関連でハズレなし。『聖の青春』藤原竜也主演も松山ケンイチ主演も良かったし、『3月のライオン』『泣き虫しょったんの奇跡』もオススメ。『AWAKE』を観てからDVDで将棋関連映画を見るのもお篭り正月にいいかもしれない。
posted by ミッキー at 08:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする