2020年11月10日

第33回東京国際映画祭2020(10 )『Hokusai』

東京国際映画祭の観客賞に『私をくいとめて』のニュースに力が抜けた。公開も迫っていてこれを観るより公開されるかどうかわからないものを優先していたので、まだ観ていない。なのにどうして力が抜けたかは、わざわざ東京国際映画祭に来て「票」を投じた方々は、きっとスターさんに会えるであろう映画祭に来た方。観客賞に投票するのは当たり前だろう、と思ったからだ。

総観客数が4万人強と書いてあったが、この映画祭でしか観ることができない(かも知れない)映画を見に来る方は何名ぐらいだろうか。どうせ観客賞を弾き出すなら、他の作品にどれだけ票が集まったか、上位10ぐらいまで提示して欲しかった。

🎬『Hokusai』橋本一監督/129分/ /2021年公開決定

町人文化がはなやかな江戸。町の片隅に一人の貧乏絵師がいた。その名は勝川春朗。後の葛飾北斎(若き日を柳楽優弥、老人時代を田中泯)である。傍若無人なふるまいが元で師匠から破門を受け、食うことすらもままならない毎日を送っていた。

そんなある日、歌麿や写楽を世に出した目利きの版元・蔦屋重三郎(阿部寛)が北斎の才能を見出した。重三郎の元で革新的な絵を次々と打ち出し、一躍、人気絵師となる。それが次第に幕府の反感を招くことになって……。

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19世紀にフランスにジャポニズムブームを巻き起こし、ゴッホ、モネ、ドガなど数々の画家にインスピレーションを与えた葛飾北斎。

若き日の柳楽優弥、老人時代を田中泯の目力としゃべり(特に語尾)が似ていて、役者選びに監督の力量を感じた。

映画中、元絵から版画、刷師等々の工程が終わり、一枚の絵になる2分ほどの映像が見事で、公開になったら再度みたいシーンだった。

ただ残念なのは安部寛の声がくぐもっていて聞きづらかった。

それとチラシ、ポスターはきっと来年あたり世界のどこかの「日本映画祭」で上映された時、もっとインパクトのある写真にして欲しい。波と老人北斎だけのシンプルなものがいいと思うが……。
posted by ミッキー at 05:17| Comment(0) | 映画祭・映画関連催し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする